このところは朝早くに学校に行き仕事をするようになったが、すこぶる体調が良い。朝の時間は「金」と言うが、本当にそうなんだなあと、やっと実感してきたこの頃。いつもだと今頃通勤を始めるのだが、今日は妻が車を使うので、バスが出るまで、家のPC前に座ることにした。
この頃よく考えるのは、「組織化・システム化」と「個人の力量」のバランスのことだ。前者が必要なことは言うまでもないが、目の前の生徒に最適化した組織・システムをつくるころには、生徒は変容してしまっていて、できあがった組織・システムは既に機能しない、なんてことがよくあるのが現代だろう。そう考えると、個人個人が局面を打開していくほかはない、ということもあるのかな、と考える。変化のスピードが速くなった現在、個人が成長しなくては、どうしようもない、ということも仕事をしていて感じることがある。
よく、同じことを言われるにしても、Aさんが言うと素直に受け入れられるのに、Bさんが言うと多くの人が反対する、というようなことがある。同じことを言っているのだから、なんとも理不尽なことだが、場を読む力、文脈を感じる力、その人から発せられるオーラというか波動というか、そのような人間力の総体が、物事を動かすときに大切なことを、このところ感じる。
風通しがよく、自由な職場で、マニュアル化された規則が少ない職場であればあるほど、個人の力量が、あからさまに目に見えてしまうのだろう。考えてみれば恐ろしいことでもある。そういうとき、確かに、そういう個々の不均衡を平準化するために、組織化・システム化をしていくことは必要なのだろうが、逆に考えると、そのような職場の利点を生かして、個々を成長させることを重視するような風土を作る、というアプローチも必要かもしれない。あるいは、成長した個々人をどんどん流入させて、さらに活性化をはかる、ということも重要かもしれない。
子育てに追われて残業、というものを全くしなくなった現在、1単位時間の仕事の密度の濃さをしっかり担保しつつ、自分を成長させていきたいと感じている。