2011年7月11日月曜日

すべては相手に伝えようともがくところから…


この頃は相手に伝えようとするときになかなかうまく伝えられないけど、何とか伝えられそうで、でもやっぱり伝えられなくて…と学習者が感じられるような活動を取り入れたいなと思う。大学院の授業で先生がEveryone originally has a strong urge to communicate with others"と言っていたことを思い出した。誰しも人と話したいという衝動がある。考えたこともないことだったが、それ以来、そうなのかもなあと思うようになってきて、授業でもコミュニケーション型の授業を少しずつ志向するようになった。

昨日は英検の面接委員の仕事だったが、自分のことや、社会的なことでも、何とか身振り手振りで話そうとがんばっていた生徒に出会えた。きっといい授業をこの子は普段受けているんだろうな…とほほえましくなった。いくら受験に役立つ単語を覚えても、自分のことを語れる平易な英語が使えなければ、それは英語の学習者として順番が違うなあと思える。受験英語を詰め込んでも、そもそも普段の会話で使う単語の種類は違うのだから、学習者はそちらもしっかり覚えて使えていなければならない。

自分が高校生のころを振り返ると、まさに受験英語に浸り、自分を語れず相手のことを聞けない学習者であった。何も受験英語を否定しているわけではないが、やはりどちらも必要なものとして習得していく必要があるだろう。彼らのurgeが自然な発露として表現されるように、こちらも努力していきたい。

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