2012年6月14日木曜日

前期中間考査終了。

今日で3日間にわたった前期中間考査も終了。作成した英語Ⅰのテストも無事終えることができた。リスニングの20点分ではわりと得点していたようだ。しかし与えられた表現を使って自分で英作文をしたり、あるいは、ある状況を与えられて決められた表現を使ってスキットをつくる問題は苦戦したようだ。スキットを作成する問題は、特に男子は苦手な印象だ。シーンをイメージし、文脈をつくりだすのは、やはり女子が得意なのかもしれない。ほとんど記号問題はなく、英語を書き続ける問題の連続のため、50分以内に全部を埋めるのは、至難の業だったのかもしれない。

 さて、こういうときに問題になるのが採点基準なのだが、担当者で納得しつつ、また一方で、ある程度は採点者の裁量に任せながら進めるのがいいのだろう。あまりそこに神経質になっていくと、そもそも、なぜそのような表現力を試す問題を試みたのか、原点がわからなくなっていく。よくテスティングの分野で、「信頼性は妥当性の前提である」「信頼性が担保されないテストは妥当性もない」と言うが、それを現場で言い切ってしまっていいのだろうか、はなはだ疑問だ。信頼性を高める努力を惜しむ必要は無いが、そこばかりに目が言って、妥当性が頭から離れてしまっては、そもそものテストの作門意図や、ひいてはそこにいたる授業のねらいがなんだったのかが、忘れ去られてしまいはしないか。採点者間の信頼性はしっかりとあわせる努力をしつつ、採点者内の信頼性については、ある程度個々人をそれこそ信頼して任せる態度が求められていると思う。特に、絶対評価であり、かつ形成的評価が求められる定期テストにおいては、その部分をあえてrisk-takeすることが個々の教員に求められているように思う。

 明日は採点したテストを返却する。思ったより点数が取れなくてがっかりする生徒も多いだろうが、かならず本物の英語力とコミュニケーション能力がつくためのプロセスであることを、しっかり意識させる返却日にしたい。

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