今日は札幌へ出張。移動時間のほうが会議時間よりも長かったのだが、それでも列車だと楽である。Can-Do-Listの研修会ということで、明治大学の尾関先生、道内の高校の3人のパネリストの方からの実践発表と、充実した内容でとても勉強になった1日であった。
行きの列車の中でCEFRについての本を読んでいけたので、尾関先生の話についていくことができてよかった。Council of Europeが考えているヴィゴツキアン的な学習者のイメージが、尾関先生の話によって明確になり、Can-Do-Listをつくる上で役に立ちそうである。3人の実践発表の方もおっしゃっていたが、Can-Do-Listは一人でつくっても意味がないし何より面白くないのだろう。私も最初はそう思っていたが、やはりコンセンサスを得ながら、具体的にどういう生徒になってほしいかをイメージしながら作りあうほうが面白い。そういうこれからのプロセスを考えると、今日の尾関先生が提示してくださった「学習者のイメージ」というもおは、本校でもぜひ共有したい生徒像だなと感じられた。
あとは、教員が生徒をrateするという意味のほかに、生徒が自分自身をrateするようにもなってほしい、という意味を尾関先生がおっしゃっていたのが印象的であった。生徒に説明するためのCan-Do-Listではあるが、さらに一歩踏み込んで、生徒が自己を振り返ることができるようなものにすることも大切なんだと感じた。そういう意味で、すでにそのような取り組みをされている発表者の方々の実践には学ぶところが多かった。
4 件のコメント:
昨日はどうもありがとうございました。久々にお会いできて嬉しく思いました。せっかく挙手を頂いたのに、時間切れになってしまいましたね。残念です。フロアからの質問時間をもう少し長く取れればよかったの思います。建設的な質問が多かったので。私の発表はCAN-DOリスト作りを振り返っただけの発表でしたが、何か伝わるものがあれば幸いです。郡部で経験年数の浅い先生がパネリストに名前を連ねていたことが大きい意味を持つのだと思います。ご清聴ありがとうございました。
こちらこそありがとうございました。質問内容はその後、尾関先生の話等を等して間接的に解決されたように思います。評価可能な教室内で実際に行える活動を書けばいいのか、あるいは教室外の行動も含めたモチベーションがあがるような項目も書いたほうがいいのか、その辺のバランスを校内でどう3人のパネリストの方々がクリアしてきたのか聞きたかったのでした。本校でもまた校内での話し合いを進めたいと思います。またよろしくお願いします。
教室内の活動を全部評価対象にする必要はないというのが私見です。なので、授業外の取り組みがDescriptorとなっていても良いと思っています。むしろそのほうが自然ではないでしょうか? 評価のために授業があるのではないのですから。尾関氏の意見の中で激しく同意したのは、「家庭学習量を確保する」という観点です。学校の授業で完結しないのが英語(だけではないですが)の授業だと思っています。学校の授業を軸としたシステムをどう構築し、生徒の英語力向上につなげるかが大切なのだと思っています。すべて英語力向上という大目標に向けて収斂していけばよいのではないでしょうか?
なるほど、バランスよく書いたほうがよいということでしょうね。家庭学習、大切ですね。かなり宿題を出していると思いますが、それでも英語に書ける1日辺りの勉強量は30分、週で3時間あまりというのがうちの実情です。いろいろな手を使って英語力向上を促進していきたいものです。
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