会場の北大にはノーベル賞鈴木教授の横断幕がかかっていた。 |
土曜日は札幌まで足を伸ばし英検主催の英語教育セミナーに行ってきた。札幌国際情報の英検を使った指導法や、松本茂氏の「英語での指導を実現させるための発想と方法」と題した講演も面白かったが、やはりハイライトは、向後教科調査官による「英語教育の改革の方向性と言語活動の実際」というテーマでのプレゼンだった。役人だけあって、「こうしていただきたい」という圧のある話が多かったが、それでも声の通りや大きさ、英語の発音のすばらしさ、話の明確さなど、勉強になるところが多かった。そして何といっても、英語のスライドで学習指導要領に出てくる用語を英語で説明してくれるところが興味深かった。思考力・判断力・表現力というのは"Abilities to think, judge and express oneself"というのか、など訳してしまえばそれまでだが、そういう風に訳した背景も伝わってきて、お題目に見えてしまう指導要領に流れる「熱」を感じることができた。去年旭川北高校で太田視学官が、「旭川北高校の実践に勇気付けられてこの指導要領を書くことができた」とおっしゃっていたが、実際に書いている人、深く関わっている人の生の声に触れられるというのは貴重な機会だと思う。もちろんアカデミックな世界の俯瞰的な視点による講演は貴重だが(その意味で松本先生のお話も大変興味深かった)、こうした「お役人」による、実際の「当事者」による言葉にも、これから耳を傾けていきたい。
今日、日曜日は明日の英語科会議の準備と、これまでの実践をまとめた文章の推敲にほとんどの時間があてられた。これまでの取り組みを整理していくのは有意義な時間である。このところ一向に進まない組織のありように辟易していただけに、自分のささやかながらの成長と、本校の英語教育の歩みを振り返って元気をもらえた気がする。帰宅後は年賀状の用意も進めることができた。さて、本当にラスト1ヶ月である。気を引き締めて年を締めくくっていこう。
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