年末年始は妻と私の実家でゆっくりさせてもらい、先ほど帰ってきました。テレビと睡眠とおせちに明け暮れてしまった正月でしたが、たまにはこれくらいゆっくりするものいいものです。
今日はローマ皇帝ハドリアヌスについてのドキュメンタリー番組を見ましたが、視聴者は栄華を誇った帝国がゆっくりと衰退していく時代を生き、警笛を鳴らし続けるも、市民と元老院の反対にあい最後は孤独に死んでいった皇帝の一生に、現在の日本の政治状況を透かして見ていた人も多かったのではないでしょうか。拡大路線こそ最大の幸せとして生きていたローマ。案内人である東大の青柳教授はその番組で、ローマがその後衰退していく原因は、当時、その拡大神話を疑う市民が多くなかったことを挙げていました。翻って今の日本はどうでしょうか。逆に一国のトップは情勢を把握しておらず、国民こそがこの国の末路・現実を見据えている気がします。否それは希望的すぎでしょうか。私たち国民も本当は情勢を見晴るかしてはいないのかも知れません。いずれにしても、この国の未来は、経済的な拡大路線の先には決して開かれず新たな価値観を必要としている気はします。
その意味で明日の高教研に来られる見田宗介氏の講演は大変楽しみです。氏の著書「現代社会の理論」は大学時代のゼミで研究した本で、社会学の面白さを私に教えてくれました。勉強してこようと思います。翌日はつたないながら、教科の分科会にて、これまでの自分なりの実践を発表させてもらおうと思っています。今からその準備です。
昨年は怠け者の私もこのブログを書き続けることで元気をもらいながらがんばれました。今年も日々考えたことを綴っていけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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