今までの授業では1レッスンのうち1パートを6,7時間はかけて行っていた。多様なタスクで題材となる英文を刷り込み、それを使ってアウトプットへという主旨で行っていたわけである。それはそれで大切なことは言うまでもないのだが、担当学年の先生方で話し合ううちに、もう少しまとまった文章を読解させる力をつけたい、という意見でまとまった。生徒とやりとりをしながら、活動も折りませながら、1レッスンをまるごと題材にした授業ができないかとこのところ考えてきた。
今週からその授業を行っている。1レッスンを印刷したtext handout(B4裏表1枚)、本文の理解を助ける新出単語や熟語・構文の解説が載ったsupplementary handout(B4裏表印刷2枚)、そして本文を理解し音読練習したあとに、最後にとりくむ要約活動やQ&A、文法ドリルの載ったtask handoutである(B4裏表印刷1枚)。計画だと1レッスンを5時間ほどで行う計算になる。生徒とのやりとりを行うためには、supplementary handoutで出てきた単語や表現を使って例文を作らせてシェアさせたり、生徒に意味のあるその表現を使った質問をして答えさせたりすることだが、ここでいかに面白く興味をそそる展開を作り出すかが勝負どころである。そうやってターゲットとなる表現に慣れさせた後に、1レッスンのsilent readingに入る。そしてその後音読練習となる。
現在のところ、supplementary handoutが終わると、本文についてさらに解説ということはしていないのだが、生徒の理解度を見ながら、本文の解説を行う必要も出てくるかもしれない。ただ、英語で解説を行うには、私の英語力と生徒の英語力を考えると、題材が概念的に難しすぎておそらく不可能である。All Englishでの授業が基本線なだけに、そこのところをどうするか悩みどころとなっている。
今までの授業では題材となる1パートを使って、タスクをこなす、という展開であったが、これからはその題材を理解するためのinputの段階で、いろいろと生徒とやりとりをする、という場面が増えることになりそうである。私自身も、初めてのことだらけでとまどいながらだろうが、何とかやっていきたい。
2 件のコメント:
2年生のほぼ全レッスンを1レッスン単位で読ませる授業を行いました。この方法にした経緯はほとんどTetsuoさんと同じです。効果のほどは直接感じませんでしたが、英語が伸びた生徒は2年次のころが一番多かったことを考えると、よい方法なのかもしれません。また、チャレンジの様子をアップしていただけると幸いです。
jacquesさん、
さすが先生、打つ手が早いですね!私も生徒もまずはこのスタイルになれる必要がありそうです。もう少しコミュニケーション活動を取り入れつつ、単調にならないようにしながら行えば、生徒の知的好奇心には今までよりも応えられる授業となりそうです。またいろいろと教えてください。よろしくお願いします。
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