勉強不足で情けないのだが、文部科学省によれば「言語活動」は「学習活動」と「コミュニケーション活動」に分かれるそうで、前者は大切にしつつも、後者の方を志向し、後者を授業の中心に据えることが大切なようだ。今までそんなことは露知らず、いろいろなタスクを生徒に消化させていたが、よく見てみると自分の使っているハンドアウトは「学習活動」ばかりで、それをつかってコミュニケーションが生じるような、そんなタスクが入っていないことにいまさらながら気づいた。
まあ現在のハンドアウトでは、生徒間は難しいにしても、教師と生徒の間でならいくらかやりとりが生じる可能性があるものもあるので、Q&Aをしたあとに、さらに生徒に突っ込んで聞いてみたり、あるいは本文について部分的に脱線して、そこから話を少し膨らませて、それをネタに生徒とやりとりしたりと、そういうことはこの1週間することができた。そうすると生徒はやはり前を向くし、興味をもつもので、教室も多少は盛り上がった。ただやはりその際に教師が使う英語は文部科学省の言う「生徒の内容理解を助ける英語」であり、この部分の習熟が私の課題なのだなと改めて思った。今まで指示英語をつかって学習活動を主とするタスクを生徒にさせていただけだったこと、そうするとやはり生徒はハンドアウトとの「対話」ばかりしてしまい、リアルなコミュニケーションが生じないので、顔を上げない、という悪循環が生まれていたことを反省しているこの頃である。
学習活動をいれつつも、そこから転じて、もっとコミュニケーション活動が仕掛けられるタスクをハンドアウトにどんどんいれていきたい、と思った1週間だった。
今日は午前中は講習、午後は夜まで部活動であった。明日は大事な大会。がんばっていい演奏をしてほしいと心から願う。
4 件のコメント:
いい刺激をうけた日記でした^^
にゃんこ先生、
正直、現在悩んでいます。コミュニケーション活動を主体にした授業を今までやっていなかったな~と…。いったいどうしたらいいのか暗中模索状態です。もし何かアイディアやアドバイスなどあれば教えてください。お願いいたします。
いつも拝読させていただいております。
「文部科学省によれば「言語活動」は「学習活動」と「コミュニケーション活動」に分かれるそうで…」とありますが、文科省からの出版物などにそのように記載されていましたか? それとも誰かからのご指導で出てきた言葉でしょうか?
ちょっと興味があることだったので、よかったら教えてください。
anfieldroadさん、
コメントありがとうございます。
文科省の視学官や調査官の方の口頭による説明、あるいは当日配られた説明資料の中に、そのような旨の記載があります。私も性格にこの活動の名前を覚えているわけではないので、もしかしたら「学習的な活動」とか「コミュニケーションを志向した活動」とかそういうものかもしれません。ただ意味するところは同じです。
したがって公式な出版物の中にそのような表現を発見したわけではありませんので、その点はご了承ください。
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