2011年4月10日日曜日

長い1週間

4月最初の1週間がようやく終了した。緊張と不安と期待に包まれた1週間を今後私は忘れることはないだろう。金曜日には入学式があった。伝統に裏打ちされたこの学校でがんばろうと思わされた入学式であった。

郊外に住んでいるので通勤はバスで行うことになるだろう。太り気味なのでちょうどいいダイエットになるかもしれない。授業の準備はやや遅れ気味で進んでいるようだが、それでも求めている水準が高いことを感じる。来週から授業であるが、きっと良い準備をすれば生徒はすばらしい成長を見せるだろう。部活は引き続き吹奏楽部に。しかし今まではサブだったのが今度はメインになった。音楽の経験はほとんどないのに大丈夫なんだろうか…。生徒がしっかりやりますから、とこれまでの顧問の先生はおっしゃるが、どういう関係を作っていけばいいのか手探り状態が1年間は続くのだろう。部活だけでなくすべてにおいて、いわゆる進学校ではどの程度まで生徒に任せるべきなのか、どのくらい裏方として下支えすべきなのか、その加減がわからない。これまで勤務してきた2校は、それぞれ底辺校と進路多様校であったために、やはり教師がある程度主導してきた感があるが、果たして本校ではどうなのだろう。興味深いとともにこれもまた手探りで進んでいくしかない部分なのだろう。

また、この街の都会度にもまだ慣れない。これまで村から東京都特別区まで、いろいろなところに住んできたが、道内で働いたのは村と町だったため、この30万人弱の市の大きさにまだ体がなじんでいない。内陸にある市とちがいだだっ広くない分、コンパクトな感じはするが、旭川のように駅前にビルが集中しているのとは対照的に、郊外店が数箇所に分散していて、市民はそこにほとんど集まっているような印象を受ける。いまだに何度か幼少のころ観光に来た思い出の場所に私が働いているという事実がうまく飲み込めていない。

しかし始業式、入学式と「自由な校風」で有名な本校の悪しき部分が出るのではないかと、注視していた期待が裏切られ、良い意味で厳粛な式を体験することができた金曜日。前の学校では当たり前だった生徒の奇声やうるさい笑い声が聞こえない廊下や体育館。なんだか寂しい感じもするが、反面、やはりそれだけの学校なのだなとも感じる。心機一転またがんばっていこうと思う。

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