2010年11月28日日曜日

英検セミナー

会場の北大にはノーベル賞鈴木教授の横断幕がかかっていた。

土曜日は札幌まで足を伸ばし英検主催の英語教育セミナーに行ってきた。札幌国際情報の英検を使った指導法や、松本茂氏の「英語での指導を実現させるための発想と方法」と題した講演も面白かったが、やはりハイライトは、向後教科調査官による「英語教育の改革の方向性と言語活動の実際」というテーマでのプレゼンだった。役人だけあって、「こうしていただきたい」という圧のある話が多かったが、それでも声の通りや大きさ、英語の発音のすばらしさ、話の明確さなど、勉強になるところが多かった。そして何といっても、英語のスライドで学習指導要領に出てくる用語を英語で説明してくれるところが興味深かった。思考力・判断力・表現力というのは"Abilities to think, judge and express oneself"というのか、など訳してしまえばそれまでだが、そういう風に訳した背景も伝わってきて、お題目に見えてしまう指導要領に流れる「熱」を感じることができた。去年旭川北高校で太田視学官が、「旭川北高校の実践に勇気付けられてこの指導要領を書くことができた」とおっしゃっていたが、実際に書いている人、深く関わっている人の生の声に触れられるというのは貴重な機会だと思う。もちろんアカデミックな世界の俯瞰的な視点による講演は貴重だが(その意味で松本先生のお話も大変興味深かった)、こうした「お役人」による、実際の「当事者」による言葉にも、これから耳を傾けていきたい。

今日、日曜日は明日の英語科会議の準備と、これまでの実践をまとめた文章の推敲にほとんどの時間があてられた。これまでの取り組みを整理していくのは有意義な時間である。このところ一向に進まない組織のありように辟易していただけに、自分のささやかながらの成長と、本校の英語教育の歩みを振り返って元気をもらえた気がする。帰宅後は年賀状の用意も進めることができた。さて、本当にラスト1ヶ月である。気を引き締めて年を締めくくっていこう。

2010年11月26日金曜日

まとめの11月、12月


 1年の仕事の集大成が11月と12月。大きな行事である進路ガイダンスが終わり、ひと段落と思っていたが、これから12月まで、そして3月まで責任を果たさなくてはならない仕事が待っている。そのひとつは自分の仕事ではないと思っていた仕事。Bossに言われてやりはじめた仕事だが、まだ自分に当事者意識が出てこないでいる。状況のふがいなさに、担任団を責め、強い口調で非難してしまう自分がいる。今日は先輩教員にいさめられ、逆にありがたく感じた。私のような若造をいばりちらしておかせる組織もどうかと思ってしまうこのごろ。まずは自分が変わらなくては。

 英語関係でも12月の忙しい時期に限ってたくさん面白い研修の案内が届く。もう少し早く教えてくれよと思う。秋の段階でわかっていればもう少し参加できたのに。明日は英検関係のセミナーが札幌で開催されるので言ってこようと思う。教科調査官の話が聞けるので今後の動向を探ってきたい。そして1月は自身の発表がある。しかしこれはあくまで本校英語科のここまでの歩みの紹介だと思っているので、英語科全体ですり合わせをしてコンセンサスを得ておく必要がある。週末はその準備に追われるだろう。

 師走が近づくにれ、心身ともにプレッシャーがかかってくる。いつものことである。体調だけは大切にしたい。十分な急速と睡眠時間の確保は必須だ。2日前に壊れていたボイラーも直った。2日間シャワーに入れず、近くの温泉に言っていたのだが、すばらしい早朝を過ごせた。北海道・全国に誇る温泉の1つであろう。

2010年11月25日木曜日

Thanksgiving Day Dinner


  Last Tuesday, my colleague invited my wife and I to her house to enjoy Thanksgiving dinner she cooked. It was my first time to try traditional Thanksgiving day dinner. Turkey, gratin, deviled egg, gravy, pumpkin cake and on and on. It was perfect. She was really a great cook. I heard it took her almost all day from early morning to cook that wonderful dinner. Thank you so much!

2010年11月17日水曜日

GTEC終了


 本校ではGTECは行っていないのだが、今回無料でパイロットテストを行ってはどうかという提案をいただき、無料でならということならば、ということで英語科の意見の一致を見ることができ、実施することができた。教材の中身も実際に始めてみさせてもらったが、これならお金は多少かかっても真の英語力を測る中身になっており、またモチベーションも自然とあがる内容で、私が高校生なら喜んで受けたいなと思うテストであった。
ただ、現状として本校の生徒のレベルを見ると、高校1年生ではCoreレベルがいいところだろうなと感じた。Basicレベルなら、特進クラスの生徒ならまだしも、普通クラスのレベルだと厳しい感じがある。別にそれが悪いというのではなく、これからどんどん英語力を伸ばしていけばいいのだが、現実として、Basicだとテスト自体はいい中身だが、本校の学力層にマッチしていない、ということである。
結果は1月に返却される。楽しみに待っていたい。

2010年11月14日日曜日

読書と飲み

 この週末は職場にもいかずほとんど家で読書に費やしたのと、同僚の先生のうちにお呼ばれして遊んできました。小さい子どもさんの相手をしながら、尊敬できる先生の話に耳を傾け楽しいときを過ごせるのは至福です。ありがたい限りでした。定見というかフレームワークをしっかりもたれている方。こちらの質問にも反応が早いし答えも的確。やっぱりこういう人とのつながりを大事にしていきたいものです。
週末は仕事に応用できそうなこちらと、これも職場の先輩に進められた話題の本のこちらを読了。どちらも中身が充実しており、有意義でした。レビューもmixiで書いているので、詳しくは「自己紹介」のページから入ってみてください。
それにしてもやはり読書はいいですね。最小の投資でこれほどの充実感が得られるものは読者しかないと今のところ思います。まあぼくが出不精でわりとbookish personだからだけなのかもしれませんが…。

2010年11月11日木曜日

進路ガイダンスと指導主事訪問

今週はまだ水曜日(木曜日になってしまったが…)だというのに、随分長く感じている。というのも、水曜日は1,2年生合同の進路ガイダンスで、21人の大学の先生の出前講義を本校で実施するという、進路指導部としての一大行事であったからだ。今年はその主担当ということで、随分前から部長・部員と協力しながらことを進めてきた。しかし最後の最後で運営上のミスをしてしまい、多少混乱をきたしてしまった。主担当1人でチェック機能が働かないというのはまずいなと、今回の失敗を通して感じたが、悔やまれるミスであった。
さらに今日は指導主事訪問があり、初任のとき以来約10年ぶりに、指導主事に授業を見てもらうこととなった。さすがに進路ガイダンスとの兼務はきつかったが、10年ぶりのチャンスということで、この貴重な機会を逃すことはしまい。やはりリスクを犯して挑戦してみると、失敗も含めて、いろいろ助言をいただけるので、大変ありがたい機会となった。「教員だったころもすばらしい先生だったのだな」と思える実力のある指導主事から、いろいろと教えてもらえることはこの上ないチャンスである。情報も多様にお持ちであり、ちょっとしたアドバイスも、やさしい中にも、鋭く厳しい視点が入る。非常に勉強になる合評会であった。
一つの大きな山を越えた本日。年末に向けしっかり仕事をしていきたい。

2010年11月7日日曜日

同窓会での地区研修会

 先ほど、同じ大学出身者の集う地区研修会から帰ってきた。教育を取り巻く事象に対して俯瞰的に解説してくださる先輩の研修を受けることができることは貴重な機会であり、日ごろ目の前のことに忙殺されている私にとって稀有な学びとなった。自分の教育者としてのビジョンは何か、鋭く自分に問われている気がした。それがない小手先の技術論では、この仕事を続けていくのには厳しいのだなと改めて感じた。対極的なまなざしをもって、戦略的に実行していく必要を感じた1日だった。
同時に感じたのが、上に立つ人々がもつ謙虚さ、話のうまさ、そして気の使い方であった。どれをとっても自分にはないもので、そういうものを自分の中に涵養していくことが大切だと学んだ。リーダーシップやマネジメントの大切さを技術論的に感じていたこのごろであったが、やはりその前に一人の人として、行き方として自然に人様に示せるようになりたいものだと、痛切に感じた研修会であった。

1年の目標の進捗状況

巷には手帳が売られる時期となり、もうすぐ1年も終盤に入った感がある。毎年手帳に目標を貼り付けているが、仕事関係では、次のような目標を立てて1年をスタートした。

①All Englishの授業を主体とした「ワクワクする、憧れを抱かせる、わかりやすい授業」を展開する。
②「本校の英語とはこういうものである」と内外に示せる「本校式英語」を開発し発信する。
③主に大学進学者を対象に、これまでの進学指導の蓄積を集約し、「本校の進学指導」を系統性を持って整理する。

①は英語授業者として、②は英語科として、③は進路指導部として取り組みたいと思って認めた目標である。振り返ると、特に③が薄い気がする。自分でも気づかぬうちに、どこかで「楽をしたい」あるいは「がんばっても無駄だな…」という気持ちが先行し、この仕事に打ち込んでこなかったことがわかる。段取りをしっかりと立て、詳細なステップに落とし込んで、着々と仕事を進めてこなかったということもある。
今日は地区で、同じ大学出身の同僚や先輩が集まる会が開かれるが、普段は聞けない研修の機会となっており、また情報交換のスピーチを通して、毎年1年を振り返る大切な機会となっている。残り少ない今年、そして3月までの今年度中に、何とか形を残すために努力し、本校の英語授業、本校の進学指導というものを系統だったものにしていきたい。

2010年11月6日土曜日

The Round Trip




My wife and I took our colleague in my school, her husband and his mother to Tokachi district today.We ate famous food there called Butadon which means rice with pork on top, enjoyed teas and cakes in a cafe, and took a walk in a park.
   We drove like a circle from my town via Obihiro to my town again. It was a long drive, but we enjoy ourselves a lot.

2010年11月4日木曜日

Speech Contest

      I took a paid leave to see my students give their speech in a local speech contest. One of them were who I had been in charge of, in terms of improvement of his speech. Compared with his previous speech one year ago, he did much better! His pronunciation became greater than last year because he corrected his intonation and accent. Since his topic was socially interesting one,  I hoped he would get some special prize, but he didn't. Though I was a bit disappointed, I'm sure he did his very best. The judge commented at the closing address that speech is scary thing even for American. I thought it was not so for them, so I was a bit surprised at the fact. He also said that he is proud of participants because they did in their second language. I thought so too. All participants surely became more confident in using their own English.
     I remembered I also took part in a speech contest when I was in junior high school. I could be motivated to speak English from that kind of experiences. I want to appreciate the teacher who taught me how to speak English. Using English is fun. Communicating with L2 is intriguing phenomena. I hope he is more motivated to use English and keep learning it through his life.

2010年11月3日水曜日

The importance of a role model

実践ビジネス英語著者 杉田敏氏
     As I wrote at the previous post, the radio English program features three respectable learners using this program. They showed us how to brush up English while using it in their workplaces or preparing for studying abroad.
     I was very impressed with the three persons' great pronunciation, natural tempo, and sophisticated words and phrases they smoothly use in their daily basis. For example, I know of course the phrase "you know", and "this is what I think is most important". But both are just stored in my brain and not yet activated to be used naturally. I noticed I needed to repeat and use it more and more. 
      As for the way I learn English, it was basically the same as ones they three persons did. Repeat, say aloud, and record their voice. But for me, the chance to use it in natural setting may be a bit limited. I will try to expand the opportunity to speak the words and phrases I learned in this program.. 
      Anyway, the program tuned out to be very helpful to learn English as a learner and at the same time to teach English for me in turn to be a role model hopefully.  

2010年11月1日月曜日

組織の一員として

 私が勤務している学校の校長先生は信頼の置ける方である。前の校長も素晴らしかったが、今年の校長も大いに尊敬できる立派な方だ。褒めるところは褒め、激励するところは激励してくれる。時には叱咤して人をやる気にすることもできる。
今日は校長先生から大きいヒントをもらったような気がする。どんな組織でも仕事には2つあり、1つは物事を実行に移すこと、もう1つは合意形成である。民間であれば合意形成よりも実行に移す仕事のほうに比重が置かれるが、学校のような組織は合意形成に7割のエネルギーが裂かれ、残りの3割で物事を実行に移すという本来の仕事をしなくてはならない現状があるとのこと。確かに教育は社会の一線で活動する産業界の10年、いや50年後を行っているなどと言われるから、私も納得しながら聞いていた。続けて校長先生は、今年の職員のメンバーの話をしてくださった。今年は合意形成が比較的しやすい面子が揃っている。そして最後に、ならば組織として人に動いてもらいながら、実行に移す段階に来ているのではないかとアドバイスをいただいた。
私は実は、このところ発破をかけられているある仕事に関して、「それは担任がすることだ」と割り切っていたため、先週、校長からアドバイスをいただいたときにはその意味がよくのみ込めなかったのだと思う。進路副部長という仕事を与えられながら、無意識のうちに自分の仕事に壁をつくり、どうも前例踏襲主義に陥っていたのだろうか。今回また直接アドバイスをいただき、その意味するところを納得させてもらったような気がする。すでに機は熟しているのかも知れない。私はそれを感じずに、人のせいにしていたようである。
理知的に、しかもユーモアを交えながらアドバイスをいただける上司が組織にいてその下で働けるのは幸せだ。安心して思いっきり仕事に打ち込めるからだ。若い者があきらめる組織を作りたくない、とおっしゃる校長先生の話に感動さえした。残りの半年で何ができるのかわからないが、やれるだけのことを実行に移し、生徒のために働いていこうと思えた。