2010年8月29日日曜日

先行く先輩の資料から学ぶ


 昨日と今日は地域の演奏会であったため生徒の引率だった。朝から夕方までの出勤だったがそれでも生徒は楽しそうに演奏し、私も元気をもらえた2日間だった。
 帰宅してからは、前からチェックしようと思っていた「高英研の発表資料」をダウンロードして見ることにした。全道の先生の格闘ぶり、生徒への愛情、すさまじい努力が透けて見える。見ると前向きになれるが、同時に努力の足りない自分が恥ずかしくなって、マイナス感情もわいて来る。このマイナス感情で自分をだめにしてきた気もする自分…。成長への機会と素直に捉えて努力すればいいだけではないか、と思い直すことにする。
 その後、7月下旬に参加したキムタツ先生のセミナー資料を見返す。自分の今の授業はinput→intakeの状態にとどまっていることが徐々にわかってくる。やっぱり英語は使ってこそ楽しいし意義がある。intake→outputの流れを作ることが何より大切。その流れをhandoutに落とし込むことができれば…。何度も言わせて書かせても、初めて出会った日本文や状況から、生徒はとっさに英語を出すことはできないだろう。じゃあそういう場面を授業内に作り出すことが大切。handoutに落とし込むことが必要。
 9月から講習が1年次でも始まる。さっそく英語を使うことを意識した講習形式に抜本的に変えて実行してみたいと思う。

2010年8月26日木曜日

地域の英語研修会


 今日は管内の英語教育研修会に出張してきました。今週は水曜日まで部活で出張だったのでほとんど学校にいない気がしますが、楽しみにしていた研修会だけにワクワクしながら参加してきました。本校は管内では大きなほうで(といっても中規模校の5間口です)、1間口や2間口の学校で苦労されながらも素晴らしいアイディアで日々がんばってらっしゃる先生方からいろいろアイディアをいただいて大変有意義でした。
 全道の講師委員として発表もされた先生や、以前懇親会でお会いしたかたがこちらに転勤されてきておりその先生と挨拶を交わせたりと、和やかな研修会となりました。
 その中でもやはり①ペア活動を取り入れる②基本的な文章をしっかり覚えさせる③少し本文をアレンジして言わせる活動を通してアウトプットにつなげる、などの基本線は各高校一致していることを感じました。英語教育の流れが非常にいま本来的な方向に向かっていることを知ることができ私も勇気をもらった気がします。日々使っているハンドアウトを、今日もらったアイディアを参考にさらに良いものにしていきたいと思います。

2010年8月25日水曜日

高文連地区大会終了


 吹奏楽部の副顧問をして3年目になるが、今年もこの時期に地区大会が行われた。生徒たちは8月初旬にあったコンクールで演奏した曲を中心に2曲を披露したが、正顧問の指揮者の先生のパフォーマンスもあり、会場は非常に盛り上がった。今までよりもさらに音の安定感が増してきた感のある本校の吹奏楽部。持ち回りの関係もあり、10月初めには全道大会への出場も決定した。ぜひのびのびと演奏してもらいたい。
 私は教員になって以来、部活に対して積極的に指導していきたいと、あまり思ったことはないのだが、それでも生徒が一生懸命に楽しく燃えている姿を見るのは楽しいものだ。音楽をやってきたわけでもなく、会計や文書作成や、引率業務が私の部活に関する主な仕事だが、それでも生徒に元気をもらいながら成長を応援できる仕事にやりがいを感じている。今回の大会は都市部の生徒になんら引けをとらないほどの演奏と、そして礼儀作法やきちんとした行動を3日間を通して生徒たちは実践してくれた。彼女らを誇りに思える、そんな地区大会だった。

2010年8月21日土曜日

Pair and Group Work


 昨日の授業は普段やっているペアワークに加えてグループワークを取り入れてみた。近くの者同士で4,5人で机をつけあって行うのだが、生徒は特に何の抵抗もなくやっていた(男女関係や友人関係でいやがるケースも時々あるのだが…)。ケンブリッジ研修ではとにかくどんなタスクでもindividuallyではなくin a pair, in a groupでと何度も講師の先生に言われていた。その結果、日本人同士であっても英語で話し合ってタスクを行っていたため、個人作業よりも「生徒一人ひとりにおける英語の受信・発信の量が増える」という効果が確かに感じられた。しかし普段の授業では生徒はなかなか英語で交渉してタスクをやりとげる、ということは期待できない。そうすると、グループワークの効果って何なのだろうか?
 一体感、協調性、cooperative learningなどが思いつくが、どれも一般的な教育論としては正しいし、意義があると思うが、考えてみたいのは、果たしてどれくらいこの活動が「言語的に」効果的なのか、ということ。「第2言語習得にとって」どういう面でグループワークが効果的なのかがわからないと、手間も時間もかかるこの活動を、この先ずっと取り入れていきたいとは正直思えないのだ。もうすこしこの活動を取り入れて自分なりに検証してみたい。
 (写真は詩人Wordsworthを卒業生に擁するCambridge St.John's college)

2010年8月18日水曜日

卒業生来校


 お盆明けのこのごろ、卒業生が本校には多数来校している。特にこの春卒業した生徒に出会えるのは、昨年度まで担任をしていただけに、やはりうれしい。元気にやっている様子が伝わってきて思わずこちらもうれしくなる。初任の学校は4年で転勤してしまった。卒業生を出してすぐに今の学校に転勤してきただけに、このようなうれしさを味わうのははじめてである。札幌で学生をしているものが多いが、うちのクラスはそれでも東北や東京に行ったものも少なくなく、その土地の様子が聞けるのも楽しい。学生生活をぜひ思う存分楽しんでもらいたいものだ。
 本校は明日が夏休み明け最初の授業となる。英語は夏休み明けテスト(1,2年)の後、通常授業となる。再スタートである。
 (写真はリーゼントのもとになったロンドン・リージェントストリート)
 

2010年8月16日月曜日

仕事復帰


 昨日は時差ぼけもあり体の休養に当てました。今日から仕事に復帰しました。分掌やテストの印刷などやるべきことをきちんとこなした後、ケンブリッジ研修で教わったことを生かそうと、さっそく夏休み明けの授業教材をアレンジし始めました。
 研修で印象的だったことは、講師の先生が私たちが持ってきた日本の教科書を見て、「この教科書のつくりではcommunicativeな授業をすることは非常に難しい」とおっしゃったこと。長めの文章を読ませるreadingに偏ったつくりの教科書をただ黙々と教えているだけではcommunicativeになるはずがない、という指摘に、何だか肩の荷が下りた気がしました。「そうか先生でもやっぱり難しいのか」。しかし「だからといってそこであきらめてはいけない。教科書をアレンジしながらcommunicativeにできるよう料理しなさい」と背中を押してくれた気がします。「教科書を教えるな、教科書で教えろ」。何度も聞かされてきた言葉でしたが、やっと自分の中に落ちた気がしました。
 研修で実感したのは、「読む理由もないのに教科書を読解するのは酷」という事実。pre-reading-taskとしていかにサポートを仕込めるかが大切だと痛感しました。そこで今日は単語のdefinitionシートとsentencesをput in orderするタスクを作りました。これも何てことはないものですが、「どうしてそれが大切か、納得した上で」作成すると充実感が沸いてきます。
 しかしだからと言って、担当している1年生は共通のハンドアウトを使っているため、いきなり大幅に変えるのは、同僚と生徒に動揺と混乱を与えるだけです。同僚の先生とあれこれ話しながら、生徒によい教材を、これからも作っていきたいです。

2010年8月14日土曜日

ケンブリッジ研修終了




 2週間に渡ったケンブリッジ研修も無事終了し、さきほど自宅に帰ってきました。これまでいろいろとお気遣いしていただいたり、アドバイスをいただいたりするなどしてご支援してくださった方々、本当にありがとうございました。おかげさまで非常に密度の濃い充実した研修となりました。
 研修内容についてはおいおいこの場でお話する機会もあると思いますが、その研修が行われたケンブリッジという地の歴史の重みと荘厳さに終始圧倒されながらの14日間でした。
 イギリスに行ったのも初めてであった私にはこのような国が存在することのリアリティが最初つかめませんでした(今でもつかめていないのかもしれません)。またローカルの人々が話すイギリス英語は私にとっては聞きづらく戸惑いもありましたが、他の23人の仲間と英検スタッフの方々に本当に恵まれ、すべてを楽しむことが出来ました。
 また土日はロンドンに行って出来る限りの名所をめぐることが出来たこともすばらしい体験となりました。ぜひまたあの地を訪れたい。そのためにさらに成長を続け、英語教育をよりよいものに変えていく一人になりたいと思うことが出来た2週間でした。
 英検の方々、23人の仲間、そして日本から送り出してくださったすべての人に感謝申し上げます。ありがとうございました。