2011年11月30日水曜日

札幌出張

今日は高英研の会議で札幌日帰り。JRで片道3時間半。やっぱりJRが車やバスに比べて一番疲労度が少ない。本を読んだり寝ることもできるので時間も有効に使える。会議自体は明確なことは決まらなかったが、ある程度の方向性は確認できたように思えた。私たちは現場の人間。日々の授業が一番大切なので、実践を継続して、もしシェアできるものがあるならば、それをささやかながら皆さんとシェアすることなんだろう。そしてそれがシェアできる価値があるものかは、これは私たちよりも経験がしっかりとあり、全体の方向性もより明確に示せるはずの管理職や指導主事など、行政の方々に見ていただいて判断していただければよいのだろう。現場の人間は、日々の実践が評価に値するものかどうかに関わりなく、実践を積み上げていく。それが私たちの仕事の一番の根幹だと改めて感じた。

2011年11月28日月曜日

実家に帰省と親戚との再会

叔母が本州から先日生まれた子どもを見に来られ、私も休みをいただいて実家に帰省していた。函館は道内の町に行くには何処に行くにしても遠いことを実感。なんだかんだと1300キロ以上、ここ数日間で走破してしまった。しかし貴重な出会いの機会となり楽しいひと時であった。

明日から生徒は中間考査。今回は私はテスト作成はなかったが、英語で書かせる問題が大半を占める試験となるようだ。教科担任によって出題形式が全く違い平均点もものすごく差が出る現状を他校の先生からお聞きした。それだけでも本校は進んでいるのだろう。生徒は今頃勉強しているはず。無理せずしかし、ぜひともがんばってほしい。

このところDr.Vanceの英語本にはまってしまった。昔はこういった本は興味がなかったが職業がらこういう本がたまに無性に読みたくなる。コミュニケーションのストラテジーまで踏み込んだ内容で読んでいて楽しめた。スピーキングの能力か…。一生かかるだろうが、じっくり伸ばしたいものだ。

2011年11月16日水曜日

生徒の発表に驚きうれしくなる

今日は2年生のスキットコンテストが体育館で開かれた。先週、クラス内で予選が行われ代表が1チーム(6,7名程度)が選ばれた。6クラスあるので6チームが今日の本選で発表した。予選のときからそうだったが、自分達なりに小道具や衣装を用意して発表しようとすることに驚きうれしくなった。言葉の足りなさを補って何とかコミュニケーションをとろうとする姿勢は大切。本選では放送局のおかげで映像や音響も加わり、すばらしい作品が披露された。優勝したクラスは連日遅くまで練習して臨んだという。ダントツで完成度が高く文句ない優勝だった。

行事としてこのようなコンテストが1年生で2回、2年生で1回あり、10年ほどの歴史があるようだ。こういった機会は英語力や表現力を伸ばすのに大切だと思う。あとは意義をいかに私たちが生徒に伝えていくかなのだろう。今日は楽しい時間を過ごさせてもらい、また授業に臨む元気をもらった気がする。ありがとう。

2011年11月13日日曜日

Eiken Examiner

今日は英語検定の日。面接委員として働かせてもらった。今回は午前も午後も3級で中学生がほとんどであったが、この地域の中学生と接することができて、こちらも楽しく面接ができた。また大人の方や高校生も少人数ながら面接することができて、これも日常の授業とはまた違う側面で、英語学習をされている方に接することができて、ありがたい経験となった。準備を入念にしてきた人、昨日から一夜漬けの人、さまざまな学習履歴の片鱗が、面接という一瞬に現れる。受験者の英語学習の一場面に立ち会うことができるのはありがたいことだ。

またこの地域を支えておられる先生方を知ることができるのもうれしい機会である。今日は同じ高校現場で働いていらっしゃる先生とお話をすることができ、また別れ際にお土産までいただいてしまってうれしかった。妻と子どもが実家に帰ってこれからしばらく一人で生活するだけに、寂しい気持ちがしていたため、何だか心が温まる1日であった。ありがとうございます。

2011年11月7日月曜日

授業が楽しい

ブログをつけていると、もちろんさまざまな人とのinteractionがそこから生まれるという魅力もあるが、自分自身の履歴をまるで他者であるかのように客観的に見ることができる、という点も大きな利点だろう。1年ちょっと前、このような投稿を自分がしていて、驚いてしまった…。http://olympicsmemorial.blogspot.com/2010/09/olenka-bilash.html 確かに書いたことは覚えているし、当時と考えていることはやはり変わっていない部分もあるのだが、環境が変わり、それにともなって自分の行っていることも随分と変わるものだ。

確かにここに書かれているように、controllされた形でないと、生徒の話す量そのものは50分の授業で減ってしまうだろう。また本校のような学校であっても規律の問題がないわけではない(今日も厳しく一人の生徒を注意しその後全体に警告したし…)。ただやはり自分なりの文を書かせそれをシェアさせる活動を取り入れているのだが、そのようにわりとfreeな形でのoutputを奨励し、グループでシェアしながら授業を進めると、授業の雰囲気がまるでやわらかいものに変わっていくことをここ数ヶ月で実感した。自分も生徒の発話を聞いてそれを言い直したり、わかるように自分なりの英語で話したりと、freeなoutputの機会は増えているように思う。そうなると授業の中身が変わってきて、以前とは違う意味での充実感や刺激があることにこのごろ気づく。

どちらの授業にもそれぞれの意義があるのだろう。現代は特定のmethodを追い求める時代ではない。post method eraであり、現場の教員は引き出しを増やし、目の前の生徒のニーズに合ったものを提供するのが仕事、というのは英語教育の世界ではよく聞く話だ。自己満足にならないよう気をつけながら、今はこの方法をもう少し続け、自分のものにしたいと思う。

2011年11月5日土曜日

英語表現の授業

コミュニケーション英語Ⅱ(以下コミュⅡ)の授業について考えることが多いのだが、英語表現Ⅱという科目も大事なわけで、今日はこの科目についての予習を行った。

担当する2年生は、コミュⅡが4単位、英語表現Ⅱが2単位となっており、どちらも本来は研究指定を受けていることもあり、いろいろと改善する余地があるのだが、英語表現ⅡはコミュⅡでは補えない文法事項を補強する役目を負わされている感は否めない。それでも週2回のうち1回は自由英作文の授業を、クラスを半分に分けて、半分を日本人教員が、残り半分をALTが指導する体制を取っている。特にライティングの授業なわけではないので、英作文にする義務は全くないのだが、本校の生徒のニーズにも合っているし、それなりに意義がある授業ではある。今日は当面のトピックについて、ロールモデルとして、一学習者でもある日本人の私が書いたということで参考にしてもらいたいと思い、自分なりにエッセイを書いていた。普段なかなか英文を書くことがない分、思いのほか勉強になってよかった。

週2回のうちのもう1回は、副教材「アップグレード」を使った文法演習小テストと、それから教科書である。教科書は静先生によるもので、ペアで行ったり相談して行うのに便利な活動がちりばめられており、非常に使いやすい。簡潔で、それでいてそれなりに歯ごたえのあるタスクのおかげで、こちら側に過度の負担がかからない形で授業を進められるため、大変ありがたい。それでも自分の文法に関する説明は、本校の生徒には物足りないのかもしれない。たまに読む「view21」の記事を読んでいてそう思った。市販の教材はないスパイスの効いたコメントを簡潔に入れられるようになりたいものだ。

2011年11月2日水曜日

先輩の話を聞く。

 本校では先輩の話を聞こう、と題して本校を卒業したOBの方に来てもらってお話をしてもらうという企画があるようで、本日その第1回目となった。ここまでこぎつけるのに大変な思いをされて本日を迎えたのだろうし、生徒のために間違いなくなる話であった。何より後輩として、社会で大きな仕事をしている人のことを身近に感じることができるし、自分の将来の延長線上に、その先輩が生きていることを肌で実感できるだろう。今では多くの学校でこのような企画が行われているが、私が高校の頃このような企画はあまりなかっただろうし(あったとしたらごめんなさい)、今の高校生は恵まれているのかも知れない。melancholicな気分に陥りがちな高校生活、実際に社会に出て働く人の姿に意外に触れることもないのが高校生だとすると、今日の講演会が何らかの生きる道しるべを与えてくれるものであったことを期待したい。