2011年8月27日土曜日

英語は「音」から

担当する学年の生徒はリスニングや発音・アクセントの問題が弱いようだ。4月から教えていてどうも基本的な音の発音がおかしい生徒が多いことが気になっていた。英語を「音」として捉えていないからかもしれない。shyな生徒が多く(思慮深いとも言えるが・・・)、言葉を口にしないので音として言葉を捉える機会が、本人の学習履歴の中で少なかったのかも知れない。

そういう意味でもretellは有効と考えて先週はコミュニケーション英語であろうが英語表現であろうがretell活動を行った。コミュニケーション英語の1クラスでは、本文から5つのキーワードをメモしてそれのみを見ながら相手に本文をretell。教室ではペアで机を向き合わさせているが、時間を区切ってやらせて、終わったら前に出てきて発表してもらった。全体の前で発表する(というかそれ以前に発表を聞く)態度が育っていないので、その場ではなく前に出させてやってもらった。特にshyなクラスで人間関係もできていないのかなあ、あまりいい雰囲気には正直ならないが、それでも英語習得にとっては大切な局面。retellの場面はこれからも仕掛けていきたい。英語表現の1クラスでは投げ込み教材でretell。こちらはこの教材を使ったのも初めてということもありモチベーションはかなり高い。information gapがペア間で生じているので、聞こうとする動機も強い。6こま漫画を自分の言葉で表現する。ストーリーは一度読んでいるからその言葉を借用してもよい(全部を使うことは禁止しているが)。もがきながら話そうとするプロセスが言語習得を促す。

話して書いて。そのために聞いて読む。もともと基礎力はある生徒たち。トータルな英語力を伸ばす感覚を早くつかんでもらえれば、これから力が伸びる可能性は十分ある。耳・口・目・手が忙しい、そんな充実した50分間を探求していきたい。

2011年8月20日土曜日

鳥の目・虫の目

教員としては両方必要なのだろう。うちの部活はOBにご支援いただいており、専門的な技術指導もお願いしているのだが、部活動においては、生徒にとって何が一番大切なのかを念頭に、いろいろな人の考えを調整する交通整理をするのが今のところの私の役目となっている。

今日も若いOBと話したが、自分の状況が客観的に捉えられず、それが悩みにつながっているようだった。本当な悩むことでもない(悩むこと自体に意味がないということではないのだが)のだろうが、本人にとってはかなりのプレッシャーがかかっているようで、聞いていて大変そうである。状況を俯瞰しながら整理して話してあげることが大切だったが、同時に親身に話を聞いて手を差し伸べることも必要であった。鳥の目と虫の目の両方が必要なわけだ。私はどちらかというと鳥の目はあるほうだが、虫の目が弱っているようなので、あまり俯瞰してしゃべると、問題を他人事のように扱ってしまい、逆に相手の反感をかってしまうことが人生において何度かあったのかもしれない。両者のバランスを取りながら、相手と共に問題を解決する姿勢が必要なのだろう。内的な鍛錬が、私にはこれからも必要なようだ。

学校が始まり、2日間の実力テストも終了した。授業も始まった。前の学校の生徒が就職が決まったといううれしい電話もあった。昨日は英語科の飲み会だった。個性的な先輩に囲まれて、4月よりは、だんだんと職場に慣れてきたのを感じた。

7月の進研模試の結果も返ってきて分析をしているところ。がんばっている先生がいる学校は成績が伸びている。我々の同世代が中堅として仕事をするようになってきているのだろう。遠く離れていても、彼らと切磋琢磨しながらがんばりたい。

2011年8月16日火曜日

教科の研修と帰省

11日は高英研と呼ばれる夏のワークショップ型の研修。講師として去年から登録していただいていたものの、イギリスに行っていてワークショップができなかったが、今年は実施できた。はじめてだったこともあり参加者の方にもいろいろと気を使っていただいき、無事終了となった。それにしてもhighly motivated learnerとはこういうことを言うのだなと、生徒役になっている先生方を相手に模擬授業をしていて思った。今年は模擬授業で随分時間がかかってしまったのだが、もう少し的を絞って何点かの活動を紹介し、それがどうして効果があるかポイントを絞って解説する、といったスタイルもいいのかも知れない。

翌日からは帰省。妻を実家に降ろし、私は自分の実家へ。温泉へ行ったり読書したり甥に会ったり、両親と妹と話したりとだいぶリフレッシュできた。

今日からは仕事。部活の打ち合わせと明日からの実力テストの準備。日常が始まった。日常を生きられることに感謝をしつつ、生徒のために働いていきたい。

2011年8月9日火曜日

教員免許講習(選択領域)①

土日に続いて教育大で行われた教員免許講習。選択領域ということで英国と英語の歴史について学んできた。学生時代に学習したことなんだろうけど、当時はあまり興味もなかったことも、だんだんと現場で働いて実践知とでもいうようなものが身についてくるにしたがって、このテーマも興味を持って聞けるようになってきた。特に文法を教えるときなど、英語の歴史について触れながらだと有効なのだと教授もおっしゃっていたが、「そうなのかも」と思いながら聞くことができた。

さて、これで免許講習は冬にあと2こま取るのみである。少しほっとすることができた。明日からは教科の研修と帰省で函館を離れる。短い期間だがリフレッシュしてきたい。

2011年8月7日日曜日

教員免許講習(必修領域)

昨日・今日と教育大学で教員免許講習の必修領域について講義を受講してきた。9:00~17:00まで座学というのはかなり辛いことで、教員の職業病であろうか、だまって人の話を聞く、という行為が苦手になってきている自分に気づく。傲慢に相手の話を受け入れていない自分には、これ以上なりたくなりものである…。それでも最新の教育事情などを講師の方々はいろいろと教えてくださり、ためになる講習であった。講習の休憩時間には写真の旧校舎をボーっと眺めたりと、大学の雰囲気にも少しだけ浸ることができたこともよい気分転換になった。

2011年8月4日木曜日

定期演奏会終了と休息

昨日で定期演奏会も終了。3部構成ですばらしい演奏を披露し、会場のお客さんも一応に楽しんでいただいたよう。音楽顧問の皆様にもお褒めの言葉をいただき、生徒は非常に嬉しそうであった。これで3年生は引退である。力のある3年生だっただけに、1・2年生だけで最初は不安だろうが、またすばらしい部活動を展開していってほしい。

今日は昨日積んだ荷物を学校に降ろすなどしたあとは、家に直行して休息した。蕎麦を食べに行き、その後お茶。読書をしながらコーヒーを飲んだりするのが心と身体の何よりの滋養となるこの頃。