2012年12月4日火曜日

岡山へ

岡山へ道外研修をさせていただきました。2つの高校を見学させていただき大変勉強になりました。両校とも自主自立を念頭に指導しておられましたが、そうはいっても、その指導の木目の細かさ、丁寧さに感銘を受けてきました。学びになる点が多く、かつまだまだ消化しきれていないため、いずれ整理した形で表現したいとは思いますが、今はその衝撃を味わっている、といった感じです。
 
 岡山へは羽田空港経由で行きましたが、個人的に羽田-岡山間で就航しているボーイング787に乗れたことがうれしいできごとでした。

2012年10月18日木曜日

形式と意味のバランス

このところ授業の最初の単語集を使った活動で、また本文理解に関連させて、ペアなどで会話をさせているが、言語形式をある程度あたえつつ、かつ生徒のオリジナリティや創造性が出せるだけの自由度を与えつつ、というバランスを考えている。クラスにもよるが、単語レベルを超えて文やフレーズで話してほしいので、トピックだけ与えることもあるが、よほど面白いトピックでないとなかなか話が継続できない。かといって、全部の場面で、「この表現を使って」、と指定しすぎると、話に広がりが出ない。今行っているのは複文の従属節の部分を生徒につくらせ、主節はこちらで指定する、というパターンが多い気がする。なかなか考えどころだが、落としどころを、その場で瞬時に判断できるようになりたいと思う。

 副教材は平日課題が「UNITE2」へ。朝学習は「9分で読む速読演習」に。リスニングは「Hyper Listening」を進行中。サイドリーダーは「APOLLO13」入る予定。生徒が苦痛にならない、かつ、やりがいを感じられる程度の英語量を確保していきたい。

2012年10月12日金曜日

スピーチコンテスト 

 今年で16回目を迎える1年生恒例のスピーチコンテスト。今年は予選をOC1の時間で行って評価に加えることにして、本選は各クラスから2名ずつを選び、体育館で発表してもらった。生徒は非常に一生懸命取り組んでくれて、全体的に集中力のあるコンテストになった。
 ただ、もう少しユーモアというか、くだけた感じがあってもよかったかもしれない。もっと英語を楽しむ姿勢を育くんででいかなくてはと思った1日だった。また、今日のレイター講習会でも指摘されたことだが、スピーキング活動をカリキュラムに取り入れ始めたものの、いわゆるprepared speechばかりが先行しがちで、improvised interactionというか、即興で行う会話のようなものを、シラバスの中に組み入れるのを怠りがちなので、それをしっかり評価することが必要だなと感じた。ただ、improvisedなものなので、コンテストのような形でやることは難しいとも思う。悩みどころである。3月にはプレゼンテーションコンテストが予定されている。どういう形でやるのか、1年生の先生方と相談していきたい。

レイター講習会

今日は札幌へ出張。移動時間のほうが会議時間よりも長かったのだが、それでも列車だと楽である。Can-Do-Listの研修会ということで、明治大学の尾関先生、道内の高校の3人のパネリストの方からの実践発表と、充実した内容でとても勉強になった1日であった。
 行きの列車の中でCEFRについての本を読んでいけたので、尾関先生の話についていくことができてよかった。Council of Europeが考えているヴィゴツキアン的な学習者のイメージが、尾関先生の話によって明確になり、Can-Do-Listをつくる上で役に立ちそうである。3人の実践発表の方もおっしゃっていたが、Can-Do-Listは一人でつくっても意味がないし何より面白くないのだろう。私も最初はそう思っていたが、やはりコンセンサスを得ながら、具体的にどういう生徒になってほしいかをイメージしながら作りあうほうが面白い。そういうこれからのプロセスを考えると、今日の尾関先生が提示してくださった「学習者のイメージ」というもおは、本校でもぜひ共有したい生徒像だなと感じられた。
 あとは、教員が生徒をrateするという意味のほかに、生徒が自分自身をrateするようにもなってほしい、という意味を尾関先生がおっしゃっていたのが印象的であった。生徒に説明するためのCan-Do-Listではあるが、さらに一歩踏み込んで、生徒が自己を振り返ることができるようなものにすることも大切なんだと感じた。そういう意味で、すでにそのような取り組みをされている発表者の方々の実践には学ぶところが多かった。

2012年9月18日火曜日

ALTとの授業

 担当する1年生の授業では、1人のJTEと2人のALTが受け持つOC1というクラスがある。まさに、恵まれている環境である。ただこれもただ楽しいだけでなく(楽しい、という気持ちが大前提にないとモチベーションの意味からもダメなんだろうが)、英語習得にとって効果的なものにしたい。
 その意味で、8月から一緒に働くことになった2人のALTは、これまで非常に熱心に授業をしてくれて、1年生を担当している私も含めた2人のJTEとしては、大変ありがたく思っている。経験とユーモアがあり授業を引っ張っていく方と、きちんと気配りしながら授業をすすめるもう一方。2人のコンビも息が合っていてそれもありがたい。何より先を見越して授業をしていこうという姿勢があって、仕事も非常にorganizeされている。さらには、生徒に身につけさせたいポイントがあれば教えてくれと言ってきてくれる。さっそく、生徒がなかなか身につけられない関係代名詞の目的格を使った活動を考えてきてくれた。
 週1回ミーティングをして翌週の授業を作っていくことになった。生徒が活動をしながら自然にポイントを習得できるような実践を彼らと積み重ねていきたい。

2012年9月10日月曜日

中学生への体験授業

 昨日は本校の中学校向け学校説明会。地域の中心校だけあって多くの生徒と保護者が来られた。昨年行ったものとほぼ同じ内容であったが、昨年は赴任した年だったために緊張していたのかもしれない。今年はリラックスした気分で授業を行うことができた。
 アイスブレイキングをしてから、6コマリテルをしてもらったのだが、事前に与えられた英文をそのまま読むのではなく、それを見ないで自分なりの言葉で話す、ということが難しかったのかもしれない。もう少し言うと、「自由に発話させたいのなら、なぜ事前に英文をくれるのか」と生徒は思っていたのかも。
 40分の授業時間では英文を与えられてそれを理解・定着するステージと、自由に6コマ漫画を相手に説明するステージの間に、時間的なギャップがあまりとれず、生徒は混乱したのかもしれない。何度かやると、この活動の意味はわかってくるだろうが、初めての生徒には、私のもっていきかたが稚拙だったか。まあしかし、「少しチャレンジングでそれでも楽しい授業」、という印象はもっていただけたようで、まさに普段高校生相手にそのような授業を目指していることを考えると、高校の授業へのイメージを持ってもらう意味では、意義はあったと思われる。自分も久しぶりに中学生とコミュニケーションをとって、新鮮で、学びになった体験授業であった。

2012年8月25日土曜日

Jigsaw

 高英研セミナーで参加したワークショップで体験したJigsawを授業でやってみた。本などで知ってはいたが、実際に体験したことがあまりなかったのだが、やはり身近な人が実践しているのを見ると、私もやってみたいと思うものだ。
 新しいレッスンに入るとき、4パートを全部一人で読むのではなく、各自が1パートを担当する。40人を4つに分け、4パートをそれぞれ10人ずつ取り組ませた。同じパートを担当する生徒同士相談しながら、内容を理解して、「自分なりの言葉で英語にするよう」まとめさせる。本文を箇条書きにする者、日本語に訳す者。キーワードを書き連ねる者、どうしていいかわからない者。その後、パート1からパート4まで、一人ずつ担当者がいる4人のグループを10つくらせ、お互いに自分のまとめたものを話させる。理解したものを英語で伝えるのは難しく、ハードルが高い作業となる。ただ、ねらいはあくまでpre-reading taskなので、理解の促進、あるいは理解への助けとすることなので、これはこれでいいのだと思う。また次の時間、同じようなことをして、理解を深めてもらおうと思う。毎回やるのは大変だが、たまには各パートをチームで担当して、互いに助け合いながらレッスン全体を理解していくというのは、刺激的であった。student-centeredになるし、協力的な雰囲気も育つ。
 post-readingとしてretellに重きをおいた活動にもできそうだ。可能性を感じる活動で、今後も取り入れていきたい。

2012年8月16日木曜日

高英研セミナーと帰省

定期演奏会の翌日、再び札幌へ。久しぶりに大学時代からの友人と再会し、有意義な時間を過ごすことができた。彼のような洗練された日本語を操る人と会話するのは一種の癒しだ。自分の気持ちを言語化してくれているようで、心がすっきりとした時間をいただいた。ありがとう。また再会しましょう!

 その翌日は高英研セミナー。参加者の意識が高いので、こちらから伝えるというより、活動を互いにシェアしあうという感じ。それが勉強になる。こうやってお互い学びあうことが、一番効果的で楽しい学習であることを、 生徒に伝えることも大事な仕事なのだなと実感。

 その後は、妻と私の実家へ子どもともども帰省。無事昨日函館に帰ってきました。帯広では近郊の「エコロジーパーク」を訪問。水遊びができたり、積み木で遊べたりと、大人も子どもも遊べるスポットを新たに発見できてよかったです。今日から学校が再会。生徒は元気に登校してくれた。また気分一新して冬休みまでがんばりたい。


2012年8月9日木曜日

講習/コンクール/10年研/定期演奏会…

更新が遅れてしまいました。夏休みに入ったものの、休んでいるという実感は全くなく、むしろ通常の授業日より忙しい日々でした。
 まずは講習を5日間。学校祭気分が抜けない生徒を一喝しながら淡々と。7月模試の結果はまずまずだったが、ここから11月模試に大きく下降するのが例年の本校の生徒。なんとか打開策を考えたい。講習終了後の翌日、部活はコンクールに出場。惜しくも全道を逃したが、青春の涙は尊いと改めて実感。
 その日の夜に札幌に移動。翌日から10年研修。講義も面白く、先生方とディスカッションする時間が十分にあり、有意義であった。先生方と夜に交流することもでき、楽しい時間をいただいた。10年経つとライフスタイルにも変化があったり、得意分野が定まったり、学校の中核的なポジションで働いている人も多く刺激になった。自分も一歩一歩地道にがんばりたいなと思えた5日間であった。函館に帰ってきて、町内会の演奏会に生徒は参加して、昨日はいよいよ定期演奏会。楽しいステージを繰り広げ、引退する3年生のスピーチに涙が出そうになったが、生徒はすばらしいパフォーマンスを披露した。
 これから札幌に向かい高英研に参加してきます。それが終わればやっと数日休みをいただきます。帰省してゆっくりするだけですが、それも大切な節目。心と体を休めたいと思います。

2012年7月20日金曜日

Can Do List作成会とGTEC Speaking

ここ数日は学校祭の振り替え休日などもあり、まともな授業日がなかったのだが、合間を縫って英語科の先生方で本校のCan Do Listのブレインストーミングを行った。生徒が卒業した時点でどうなっていてほしいのかを念頭に、ポストイットに考えを書き張り出していくというKJ法のようなやりかたで行ったのだが、思いのほか先生方の考えるイメージが似ていて、納得のいくものばかりだった。何より生徒に対するビジョンを表に出して共有できる、というのは得がたい体験で、建設的な話し合いができた。

本日はGTECのスピーキングを試行的に行った。まだ製品化はされておらず、問題自体も検証の必要はあろうが、スピーキングテストをやること自体は、大変意義があることと思っているので、いつの日にか製品化がされることを願っている。本校の生徒は受験英語の影響もあり、多くのアイテムをインプットしているだろうが、やはりスピーキングで使う主な表現を出す練習が不足していることを今日も痛感した。明らかに彼らよりいわゆる学力は高めでなくても、話せる高校生というのはたくさん存在する。スピーキングで使う語彙や場面を想定させて、練習させるなどして、話す部分を伸ばせないかなと、少し考えさせられた。一方で、思いのほかシンプルに自分の考えを述べることができる生徒もおり、4技能のなかでこのスピーキングは、他の技能と明らかに違う側面を持つことを実感した1日だった。

私も高校時代は受験英語のインプットにいそしむばかりで、accuracyばかりを追い求め、fluencyなどという概念さえ知らなかった身である。それでも自分の知っている表現をしっかり自分のものにすれば、もう少しは話せるようになっていたかもしれない。自信をもって自分を伝えることができる力を高校段階で伸ばしてあげたいなと、今日のスピーキングテストを通して改めて感じた。

2012年7月16日月曜日

学校祭終了、夏休みまで3日間授業。

久々の休日。金森倉庫へ。
無事学校祭も終了した。自分達で何事も成し遂げようとする気質にあふれる生徒たちで担任が登場する場面は全くなかったが、自分達で成功も失敗も受け止めるだけの環境がこの学校にはそろっているのだろう。パフォーマンス部門で輝かしい学年1位となり総合で学年3位になったが、生徒にはその勝因を自信にしてもらいたいものだ。

授業は飛び飛びで3日分ある。夏休みの学習の仕方を伝えるのが1日、文法の授業が1日、宿題の配布と説明が1日という感じである。なかなか思ったようには進まなかった6月、7月であったが、生徒達には、学校祭気分を抜け出して、いい形で夏休みに入ってもらいたいと思っている。

夏休みは10年研に部活のコンクール、定期演奏会、高英研セミナーと、対外的なものだけで大きなものがゴロゴロあり、通常の授業日より忙しいと思われる。それに帰省(これも転勤して子どもが生まれてからは、かなりの距離なので1つの行事である)もきちんとしなくてはならない。健康に留意しながら乗り切りることが、生徒のためにもなる。がんばろう。

2012年7月3日火曜日

Interview Test で Show and Tell

今日はOC1のクラスのInterview Test. これまで発音の違いについて学習してきた生徒たちは、発音テストに臨んだ。その後、自分のお気に入りのものを家から持参してきてもらい、それをInterviewerの前で1分間でプレゼン。その後2,3の質問をして、一人正味3分ほどで終了。40人の生徒は、だいたい13人数程度ずつ、ALT2人とJTE1人のそれぞれがIntervieweとしてr待つ部屋に行き、そこでテストを受けた。

一人ずつと話していると、その子の英語への気持ちや学習履歴を垣間見ることができる。思いのほか発音がよかったり、一生懸命伝えようとする意欲にあふれていたりと、こちらも楽しく有意義なInterviewとなる。何より英語でやりとりをするので、その体験が双方にとってかけがえのないものとなる。そういう機会をきちんと確保していくことが大切だな、と改めて実感。

明日・明後日は日曜日の英検2次試験に向けた面接練習。生徒は学校祭準備もあり忙しいが、面接へ向けてもしっかり準備してほしい。

2012年6月22日金曜日

実習生の研修終了

今日で3週間にわたった実習生の研修が終了した。いろいろと話していてこちらも勉強になることが多く、また実習生も充実した3週間を過ごせたようでよかった。落ち着きがあり、明るく生徒とのやりとりもしっかりしていて、これは教員に向いているなと初日に思った。この仕事は正直ストレスも多く、大変な仕事だけに、適性というものもあるだろう。ただそれは、専門的な知識ではなく、社会人として一定の人間力というようなもので、専門的な技能は、教員になった後にでも身につけていくことができる。問題は教員になる前にあってほしい人間力のほうで、これは後になって一からつくりあげることはできないものかもしれない。彼女はここに来た時点で、それがしっかり身についているように感じられたので、こちらも安心して支援ができた。

授業もコミュニケーション重視の本校の授業をよく理解してくれ、生徒とやりとりをしながら進めてくれた。ペアワークやグループワーク主体の授業であったが、それにもすぐに適応してくれて、自分のことをふんだんに英語で話し、第2言語としての英語の使用者とて、生徒のロールモデルになってくれた。さらに、oral introductionの英語にとどまらず、生徒とinteractionをするための英語も使用してくれるようになり、これは私もteacher talkの大切さを実感していたところなので、私のほうが勉強になる場面を、多々授業の中でつくってくれた。

そして昨日の研究授業。これまでの授業で一番よくまとまっていたし、彼女の力が発揮されていたと思う。生徒もしっかりとついてきてくれたが、やはりそれは彼女の授業力によるところが大きいだろう。

3週間、ほぼ毎日、放課後に話し合いの時間をもったが、こちらの言うことを理解しながら、鋭い質問をたくさんしてくる、本当に優秀な学生だった。すばらしい実習生を担当できて私も充実した3週間を過ごすことができた。中間考査をはさんだために、実際に授業をする機会は少なかったが、少しでも彼女の今後にとってもプラスになる3週間になったのなら幸いである。

それにしても英語教育をともに語りながら考えていくのは楽しいものだ。また志を持った学生と話すのも楽しいものだなと、この仕事の楽しい部分を再発見した3週間だった。わたしもreflective practionerとして日々の授業を様々な角度から振り返られる態度を忘れないようにしなくては、と思った3週間であった。

2012年6月14日木曜日

前期中間考査終了。

今日で3日間にわたった前期中間考査も終了。作成した英語Ⅰのテストも無事終えることができた。リスニングの20点分ではわりと得点していたようだ。しかし与えられた表現を使って自分で英作文をしたり、あるいは、ある状況を与えられて決められた表現を使ってスキットをつくる問題は苦戦したようだ。スキットを作成する問題は、特に男子は苦手な印象だ。シーンをイメージし、文脈をつくりだすのは、やはり女子が得意なのかもしれない。ほとんど記号問題はなく、英語を書き続ける問題の連続のため、50分以内に全部を埋めるのは、至難の業だったのかもしれない。

 さて、こういうときに問題になるのが採点基準なのだが、担当者で納得しつつ、また一方で、ある程度は採点者の裁量に任せながら進めるのがいいのだろう。あまりそこに神経質になっていくと、そもそも、なぜそのような表現力を試す問題を試みたのか、原点がわからなくなっていく。よくテスティングの分野で、「信頼性は妥当性の前提である」「信頼性が担保されないテストは妥当性もない」と言うが、それを現場で言い切ってしまっていいのだろうか、はなはだ疑問だ。信頼性を高める努力を惜しむ必要は無いが、そこばかりに目が言って、妥当性が頭から離れてしまっては、そもそものテストの作門意図や、ひいてはそこにいたる授業のねらいがなんだったのかが、忘れ去られてしまいはしないか。採点者間の信頼性はしっかりとあわせる努力をしつつ、採点者内の信頼性については、ある程度個々人をそれこそ信頼して任せる態度が求められていると思う。特に、絶対評価であり、かつ形成的評価が求められる定期テストにおいては、その部分をあえてrisk-takeすることが個々の教員に求められているように思う。

 明日は採点したテストを返却する。思ったより点数が取れなくてがっかりする生徒も多いだろうが、かならず本物の英語力とコミュニケーション能力がつくためのプロセスであることを、しっかり意識させる返却日にしたい。

2012年6月7日木曜日

志で響きあえたら…

  今日は模試や学習指導など多岐に渡ってお世話になっている会社の方が見えられて、お話しする機会をいただいた。1つ上の学年が顕著な英語力の伸びを示していることが、今回の訪問のきっかけであった。その点を切り口にして、いろいろと英語教育について話をすることができた。

一企業でありながら、また他の業務のあるであろうに、英語教育について本当にいろいろなことをご存知で、こちらもとても勉強になった。普段、授業やテストで行っていることを話したり、また全国の先生方のお話を聞かせてもらったりと、笑いと洞察に満ちた楽しい話し合いとなった。

それにしても学校同士をつないだり、情報を提供したり、またこちらからいろいろと情報を聞いてさらにそれを現場に還元したりと、この会社は楽しそうなことをしている。大学時代の友人もかつてこの会社で働いていたが、何だか楽しそうであった。また何よりこの会社のもつ高い志を、訪問者の方々から感じることができて、うれしい時間を過ごさせていただいた。立場は違えど、夢のために走ることが出来るということは幸せだ。生徒のためにまた明日からがんばろうと思えた1日だった。

2012年6月3日日曜日

新学習指導要領と教科書

この週末は札幌で英語関係の研修に参加。来年度の教科書について話題にのぼったが、先生方によって、どこを見ているかが全然ちがってショックでもあり、刺激にもなった。新カリ対応の教科書を見て、文科省の言っていることと、教科書会社のつくってきたものがまるで違う方向性を向いているなと私は思っていたので、今回の教科書は本当に英語で授業がしやすくなった、とおっしゃる先生の話に、正直耳を疑った。

教科書はいろいろなレベルのものがあるし、多種多様ではあるが、少なくともいわゆる進学校向けの量が大目の長文では、その本文理解で精一杯で、生徒同士、あるいは生徒と教員が、英語でコミュニケーションをとるなんてことは、ほぼ不可能だと思う。もちろん教師が指示英語の域から出ず、生徒が機械的ないわゆる「学習活動」に終始するなら、いちおうそれは英語による英語の授業に、「見える」だろうが、teacher talkを含みながら、内容理解をして、さらにそれを突きぬけ、「言語活動」にいたる授業を目指すなら、本校に届いているほとんどの教科書は、その目的を果たすことには使えない、ということになる。

もちろん教科書は、教員にとっての教育の一つのmaterialに過ぎないので、教科書「で」教えるのが大切なのだろうが、それにしても大切な題材となることは確かなはずで、それを考えると、哀しい気持ちになってくる。ただ何も教科書のすべてが悪いというわけではなく、逆に完璧な教科書があるわけでもなく、やはりこちらがわがうまく教科書を調理しながら授業をする点では同じだ。また、トピックはやっぱり長い文章が掲載される教科書のほうが面白い傾向があり、知的興味をそそる意味では、個人的には(一英語学習者としては)、そういう教科書のほうが好きである。ただ、コミュニケーションをとる授業を目指すなら、到底そのようなスタイルとそれらの教科書は、折り合いがつかない、ということだ。

まあしかし、今回の研修ではそのような逆境にもまけず、志の高い先生方と意見交換をしながら話し合いができたことは有意義だった。

明日から3週間教育実習生がくる。前の学校で一度だけ担当したことがあるが、私にとっても勉強になる3週間だ。楽しみな3週間だし、実習生にとってワクワク感を少しでも感じられるような、そんな3週間になってくれればと思う。

2012年5月25日金曜日

本文の内容理解を越えるために。

前期の中間考査も近くなってきたが、ようやく範囲も終えられる目処がついてきた。今年度は、入学して間もない1年生に対して、いきなり教科書に入らずに、橋渡し教材を使って段階的に本校の授業スタイルに慣れてもらうような授業をしてきた。本文のtext handout、新出単語や重要表現を網羅し、さらに自分で文を作ってもらうためのsupplementary handout、そして実際に本文のトピックや重要表現を使ってコミュニケーションをとるためのtask handoutの3部構成である。これまでどうしてもtextの内容理解を目的としがちだったが、手ごわい文章ではなく、平易な文章でtext handoutは構成されている。内容理解にかける時間を減らして、できるだけ多くの時間を自分で文をつくったり、コミュニケーション活動に時間を割くことを狙ったものである。

さて、そこで問題となるのが中間考査の内容。思い切って授業で学習した本文の内容理解はカットし、関連するトピックによる初見読解問題を1問出すにとどめ、あとは自分で文をつくったり、シチュエーションを与えて場面を想像しながら、会話を作成する問題を出すことにした。やはり評価の大きなウエイトを占める考査の内容を変えないと、日々の授業も、どうしても本文の内容理解から先には進まないだろう。今回の考査の内容が、その後の授業に対する生徒の意識にどう影響を与えるか、楽しみである。

2012年5月16日水曜日

夢実現オリエンテーション


 今日は1年生へのオリエンテーション。担任になったときから50分いただきたいと言っていて、他の担任の先生に了承を得ていよいよ実現することができた。1年生の初めの時期に、具体的な進路について考える前の時期に、「幸せとは何か」、「人生の時間を何に使うか」、「どういう仲間作りを」していくか」など、今後の人生を歩みだす「心構え」をつくってほしいと思い、このオリエンテーションを行うことができた。放送局の皆さん、多くの先生方の協力なしには実現しなかった。そして何より生徒が集中して、しかも楽しく、反応よく聞いてくれた。感想シートをを見ても概ね良好な感想。3年間で可能性を開花するスタートになってほしいと切に願うし、私自身もこれからいよいよ生徒のサポートをしていくのだな、と逆に身の引き締まる思いだ。

2012年5月2日水曜日

長時間机に向かう幸せ。

今日と明日は連休の中日。妻と子どもは実家に一足先に帰ったので、長時間机に向かうことが出来る貴重な日。今日は今後使う英語Ⅰのハンドアウトを作った。コミュニケーションが成立し、それでいて文法事項も習得できるようなタスクを考えたり、どこからかもって来るのは楽しい作業だ。でも時間がかかる。だからこういう日は本当にありがたい。

 明日は学年集会で使うパワーポイントに手をつけたい。進路指導を実際に進めるまえの、モチベーションアップのための集会(にしたいと勝手に考えている)。そのために生徒の心に火をつけるような内容とアクティビティを設定したい。ワクワクしながら仕事をしたいが果たしてきちっと形にできるかどうか。

 いずれにしてもproactiveに仕事をしていきたいものだなと実感した1日だった。

2012年4月24日火曜日

サイドリーダー

4月より始まった1年生の授業も、早いもので3週間がたとうとしている。英語が好きな生徒が多いという感触を得た4月であったが、彼らの意欲の火を今後も大きくしていきたい。

今日はGWの宿題を提示。いつもの週末課題を、通常は1冊だが、2冊と、それとサイドリーダー"The Elephant Man"を読んで感想文を提出するのが課題。長期休みにはサイドリーダーを読ませる予定で、1年で7,8冊を課題とするつもり。自分のレベルに合った本(いわゆるi+1ではなく、i-1的なレベルの本)を読んで、すらすらだいたい内容がつかめるんだ、ということを実感させたいと思う。そういったincidental learningと、明示的にがりがりと行うdeliberate learningが一人の学習者の中で、うまく融合することが、日本のようなEFL環境では必須の英語力向上の道だと思う。まあ大前提として、生徒の生徒の側にmotivationはある程度なくてはならないし、それをこれから下げずに、徐々に上げていかなくてはならない。それが私達の仕事の大きな部分を占めること言うまでもないのだが。

しかしOUPのbookworm series stage1であってもなかなか読ませる本があるものだと、今日は3冊そういった本を読んで思った。なかでも"Christmas in Prague"は感動的な本で、職員室で思わず涙しそうになった。私も年で涙腺がゆるくなってしまっているのだろうか。こういった本を英語で理解する楽しみを、きっと生徒は実感していくだろう。1年が楽しみになった1日であった。

2012年4月19日木曜日

文法を通してコミュニケーション

愛知に住んでいる友人が執筆に関わった本。この間その方に送っていただいた。中学校の文法事項を使ったコミュニカティブアクティビティはあるが、高校で扱う文法事項を使った活動を紹介する本は少ないだけに大変ありがたい。

例えば、「時や条件を表す副詞節の中では未来のことも現在であらわす」というような高校で扱う事項も、コミュニケーションにつながるような活動が紹介されており、さっそく使ってみようと思っている。

初々しい1年生に英語を教えていると、こちらも心が洗われる。彼らにとっての英語体験を楽しく刺激あるものにしていきたい。

この本に書かれていた友人の歩みに感動し、思わず職員室で涙しそうになった。英語教育をめぐる自身の葛藤や、それを乗り越えようと理論と実践を融合させようとする彼女の姿勢に目頭が熱くなった。私は、彼女ほどに真摯な歩みはしていないなとわが身を恥じた。また私も初心に帰って頑張りたいと思った1日だった。

2012年4月14日土曜日

The First Week

1年生が入学し、最初の1週間が経過した。初々しい姿で、授業に前向きに取り組む姿勢。人の話をきちんと聞こうとする構え。何でもやってやろうとする意欲。本校生徒に入学してくる生徒の勢いと頼もしさと清々しさを感じた1週間であった。

1年のうちのどこかで、意欲がなえ、物事を前向きにとらえられず、人の話が心に響かないときがくるだろう。そのときに気づき、適切に支援するかが大切なのだと、肝に銘じたい。

授業も始まった。文法の授業であっても声に出して発音しようとする姿勢がすばらしい。話して書いて英語を使って覚えてほしいと願うばかりだ。

今日は土曜講習。明日は部活のOB会。GWまで休みは取れないだろうがまずはそこまで何とか走りたいと思う。


2012年4月8日日曜日

New School Year has begun!

   After I came back to Sapporo, I prepared for this school year's class plan. The planning and explaining well for students are very important so that they would motivate themselves toward their English learning. Though the schedule was tight, I managed to make a precise plan on which I can explain the content of my English teaching in this school year.
   Last school year was kind of an assistant teacher in terms of HR, and club activity, but I could get a grip on both of them this new school year, which makes me somehow relaxed. It sounds a bit odd, but it's true maybe because I like to be proactive, and I don't like to be overwhelmed by unpredictable events.
   I'd like to do parenting especially this school year, so I need to balance my public and private life much better than now. I'll do my best to have fulfilling life in both spheres.

2012年3月29日木曜日

Kitaraでの演奏と新入生オリ

火曜日水曜日と吹奏楽の引率で札幌Kitaraへ。毎年この時期に演奏会に参加させてもらっている本校吹奏楽局。音楽に疎い私は、恥ずかしながら初めてのKitaraでしたが、僕の音痴な耳でもわかる、あきらかに通常の会場とは違う音色に、驚いてしまいました。正直どうしてこの年度末の忙しい時期に…という気持ちがありましたが、そんな気持ちも吹っ飛びました。生徒にとってみれば1年を締めくくるむしろ絶好のタイミングのコンサートなのかも知れません。彼らにとってもよい機会になったでしょう。

そして今日は新入生のオリエンテーション。もちろん新たに入学予定の生徒に会うこともワクワクしたが、各先生の生徒に対する説明の仕方が勉強になった。単に情報を伝えるだけととらえるのか、それを通してどういうことを仕掛けつつ、生徒にどんなコンセプトを示そうかと考えるのか、スタンスの違いが、生徒の反応の違いを生み出す。厳しくも楽しい現実を目の当たりにして、図らずも勉強になる機会となった。すばらしい尊敬できる先生がたのそばで仕事が出来るのは幸せだなと感じた1日であった。

2012年3月22日木曜日

今年度の授業が終了

Taylor Swift "You Belong With Me", Coldplay "Life in Technicolor"を
年度末使わせてもらいました。
今年の授業が終了した。本校に赴任して最初の1年であり、最初のうちはとまどうことも、私自身もあったし、そのせいで生徒も混乱することがあったのではないかと思われるが、生徒のたちのがんばりによって何とか1年が終了した。1年を通していろいろなことをさせてもらったし、生徒もついてきてくれてありがたいかぎりであった。話す・聞く、という音声面の指導が、昨年よりも増えた、と最後に行ったアンケートに書いてあった。私としてはむしろもっと音声面を指導したいのだが、受験という面もあり、そうも言っていられないのだろう。ただ随分昨年よりもバランスは最適化されてきたのかも知れない。きちんと基礎ができた生徒が多いだけに(もちろん穴は多々あるが、それでも基本はある)、それを実際に使って話し・書くことで、英語力の伸びが大いに期待できるのが、本校の生徒であることを1年で実感した。

それにはやはり、もちろん授業内での臨機応変な即決・判断と、同時に、長期的な視野にたった綿密な計画にもとづく実行、という両方が求められるのだろう。来年度に向けて動き出していきたい。

2012年3月14日水曜日

授業公開

今日の授業公開で使った、絵を見て説明するペアワークで使用した1枚。
今日は本校の研究指定の関係で、大学の先生や行政の方々に授業を公開する日だった。2月末で学年末テストも終了し、現在は教科担任が独自の投げ込み教材で授業を行っているところなので、それでも数回やっている絵を相手に説明して、相手が絵を描くペア活動と、6コマ漫画のリテル活動を行った。後者のリテル活動では。私が手順を間違ってしまい、ペアの間でinformation gapを発生させたあとにペアで活動させればよかったのに、その前に私が生徒全員に自分のリテル見せてしまい、ペアでやるころにはペアの間にあったinformation gapが解消されてしまった、という失態を犯してしまった。う~ん、それで笑いが取れたのはよかったが、手順としては完全に間違っただけに惜しいことをしてしまった。生徒の英語習得のチャンスを奪ってしまったのかと思うと心が痛い。少し気楽に構えすぎただろうか。やはりもう少し準備すべきだった…。

それにしても、生徒がコミュニケーションをしているのを見るのは楽しいものだ。そしていつしか英語を、単なる「ツール」としてではなく、そこに感情を乗せて相手に伝え、自分を再発見するプロセスを通して、英語を「ツール」ではなく、「自分の一部」として感じるように、生徒にはなってほしい。教科調査官の直山木綿子氏がどこかで、「私は英語をツールと呼ぶのは嫌いだ」という旨の発言をされていたが、全く同感だ。単なるツールとして使いこなせるほど言語は甘くない。人類の英知の結晶である言語が、ビジネスライクに、単なるツールとして使える、などという思い込みは産業界のご都合主義だろう。言語を学ぶことは、思考様式そのものの変容を自分に迫ることにつながる。「世界の切り方・とらえ方」が変わってしまう、ということだからだ。それでも英語を学ぶ、という行為を生徒にさせている我々の立場を考えなくてはならないだろう。それでもそれを行う目的は、やはりその英語を使って泣いたり笑ったりができること、第2言語の習得を通して自分を改めて発見し、相手とつながりをつくることができる事実を知ることなのだろう。「外部」にあった言語がいつしか自分の「内部」となっているプロセスを通して、他者を受け入れることが自分を変容させることと同義であることを感じられるような、そのような広義の「コミュニケーション」を体感することなのだろう。教科の担当として、「英語力」の伸長はそれはもちろん大切である。しかし「教育」に関わるものとして、そういった到達点をつくって、そこに向かって授業をつくる必要があるなと、感じた1日であった。

2012年3月13日火曜日

Fifty-Fifty

4単位もののコミュⅡは、3月といってもかなりの数の授業がある。この期間はグループワークでゲーム的なアクティビティを行っている。センター試験にありがちなグラフや図を見て回答する問題を見つけてきて、それを分解して、グループでできるアクティビティに変えている。
授業ではだいたい15分でできるグループワーク1つとペアワーク1つを入れている。ペアワークでは、片方が絵をみてそれを説明し、相手が絵を描いて、最後に本物の絵と描いた絵をつきあわせる活動、また、6こま漫画を見てそれを相手に伝える活動、などを行っている。

それに加えて最近はリスニングも取り入れるようにしている。Fifty-Fiftyにはネイティブライクな音声が詰まっており、これを使ったリスニングをしている。これは特にこちらで工夫は加えておらず、ウォームアップ的に授業の前半に、掲載されている指示の通りに行っている。リスニング関連では、あとは歌をこのところディクテーションさせている。Taylor Swift の You belong with me.、BeyonceのHalo、ColdplayのLife in technicolor、U2のI'll go crazy if I I don't go crazy tonight.,などである。

どうしても総花的になりがちな授業になってしまうので、どうしてこの活動をしているのかの説明をきちんとしていきたい。あとは活動のあとにいかにFocus on Formというか、ポイントの説明を簡潔に行えるかだろうと考えている。しかし基本的には生徒も自分も楽しんでやる授業にしたいものだ。

2012年3月4日日曜日

気分転換3

今日も週末は学校に行くこととなったのですが、家族との時間を作って市内をドライブしてきました。「ドンキホーテ」でなつかしい飲み物を買ったり、またまた「スタバ」にいったりとゆっくりした時間を過ごすことができました。

中でも近所にある「黄河ヌードル」というラーメン・中華の店がおススメです。観光客はほとんど来ないと思われ、地元民に愛されている感じがする店です。店員さんの対応もよく、子連れも多いため、今回は初めて息子を連れて訪れました。どのラーメンを食べても中華の出汁がしっかり聞いていてすばらしくおいしい。今日は私は味噌、妻は坦々面をいただきました。ボリュームもあり、大満足です。函館にお越しの際はぜひ食べてみてください。

2012年2月27日月曜日

学年末考査と3月の授業へ

公開授業が終わるとあっという間にテストへ。今回は英語表現のテスト作成。使っている教科書がことのほか面白くて、文レベルからパラグラフレベルへと学習内容がシフトした時期だけに、テストもつくりがいがあった。思えば、ライティング的な指導も、パラグラフやエッセイレベルでここまで本格的に(といってもまだまだ自分は全然なのだが…)指導したことがなかった。いつも文レベルの指導に終始し卒業を迎えさせていただけに、2年生の後半でこのレベルを指導できるというのは、私にとっても刺激的な時期であった。明日はそのテストの実施日。生徒だけでなく私も試される日。滞りなく行いたい。

3月は卒業式や高校入試でほとんど授業日がとれないが、それでもある程度まとまった日数は確保されるもの。この時期くらいは学年共通のハンドアウト作りから逃れ、自分独自の授業をしたいと、この時期になると、ここ数年、思うようになった。コミュⅡの時間では、今年は年度後半に何回か行ったグループワークを使ったゲーム性のあるアクティビティを行いたい。楽しく、かといってそれだけでなく、言語活動もしっかりと生じるような、有意義な活動をしたい。できればやっている意義が生徒に落ちるような、そこまで無理ならすくなくとも満足感が残るような取り組みとしたい。それと歌を聞かせて英語のリズムになれる授業も少しだけしてみたい。ついに担当する学年とも最後の1ヶ月となる。いい形で3年生に送り出したいものだ。

写真はこの週末、用事があって行っていた地元帯広のカフェ。ケーキがおいしくて店内の雰囲気もボサノバが流れていて良い。もし機会があればぜひ。Highly recommendedです!

2012年2月20日月曜日

公開授業終了。

先週の金曜日は文科省の指定事業の最後にあたり、公開授業が行われ、私も多くの先生方に自身の授業を見ていただいた。正直、精神的にかなりのプレッシャーがあってつらく感じたことも事前の段階ではあったのだが、当日は、励ましの言葉や温かい雰囲気の中で、何とか乗り越えることができた。生徒もいつもどおり、かつ、いつも以上に彼らの個性を発揮してくれて、私自身も授業を楽しむことができた。本番にも物怖じしない、本校の生徒の底知れない可能性を垣間見ることができて、それが一番うれしいことであった。

公開授業の前日と当日と、親しくさせてもらっている先生方とお話しすることができ非常に勉強になると同時に、今後にむけて元気と勇気をもらう時間をいただいた。志を同じくする人がいる、というのはうれしいものだ。私も謙虚に、しかし時に思い切って物事を進めたいと感じたここ数日であった。
翌日は吹奏楽のコンサート。自衛隊の方にお招きいただいての貴重な演奏の機会であり、前日の個人・パート指導も含め、生徒にとっては貴重な機会をいただいた。集団行動のきびきびとした動きなど、局長はじめ、ずいぶん成長した姿がそこにはあり、うれしくなると同時に、今後に向けて期待がもてる彼らの自主性の発揮に、ほっと胸をなでおろした。

その翌日は英検の面接委員。さすがに体力的にはきつかったが、これはやはり私自身にとっては非常に勉強になる仕事である。試験官であると同時に、受験者の雰囲気をやわらげ、今後の意欲につながるような面接になるよう心がける。約50人の学習者の第2言語を聞き、彼らの学習履歴と今後に未来を馳せながら話ができるというのは、やはり貴重な経験である。やはり1日終わるとやってよかったな、という気になる。

この1年は、英語と部活と、組織の一員としての仕事というよりは、一教員としての本来業務というか、そういう仕事に向き合えた1年であり、本当にありがたい1年であった。この経験を無駄にしないよう、来年度につなげていきたいと思う。

2012年2月11日土曜日

岩見沢へ出張2

昨日は今年度2回目となる岩見沢への出張。雪が心配であったが何とかたどり着くことが出来た。一面の銀世界ではあったが…。昨年6月の公開授業から7か月半。「成長した生徒の姿を見てください」と、学習指導案に書いてある。実際すごい成長ぶりであった。きれいな英語で、生徒が英語を使ってコミュニケーションをする授業。何より生徒が楽しそう。本校と同じように地域の進学校にいて、それなりに自負心もあるだろうし、真面目でシャイな部分も持っているのだろうが、それでも真剣に英語でやりとりをしようとしている。1年生の時の指導がいかに大切か、1年生の公開授業を拝見して感じていた。

本校も今度の金曜日、公開授業である。良くも悪くも1年の生徒の歩みがわかるし、それを通して私自身の歩みが透けて見えるのだろう。だからあえてこれからどう、ということはないし、何より授業を楽しんでやろうと思う。そんなこともわからせてくれた岩見沢での公開授業だった。私も、岩見沢で拝見した授業と、指導する教師の姿を追いかけながら、自分なりにがんばろうと思えた出張だった。

2012年2月6日月曜日

気分転換2

今週末も土日続けて出勤だったため、気分の切り替えがなかなかうまくできない日が続いた。そこで土曜日はスターバックスでコーヒーを買って恵山方面へドライブ。雪がちらつき景色はあまり見えなかったがそれでも久しぶりの遠出という感じであった。日曜日は市内の家具店へ。安くもなく高くもない価格帯のおしゃれな品を揃えていて見ているだけで楽しい。

土曜日は夜は「かつきち」というところでカツをテイクアウトして家で食べた。思いのほかおいしい。値段も手ごろである。日曜日の夜は近所の蕎麦屋「大阪屋」へ。ジャズが流れてお客も少なく落ち着いた雰囲気。

また今日から仕事。気分を一新して臨みたい。


2012年1月29日日曜日

気分転換

このところ子どもがいる生活が続き、仕事とプライベートの時間の切り替えもうまくいかずにいました。土日どちらも学校に行くことになるとなおさらストレスフルな状態になります。そんな中、家族でちょっと外出することがよい気分転換になっています。

まずはスターバックス。これが函館にあるのは本当にありがたいです。この店の雰囲気とコーヒーが好きです。

そしてたまにいく松笠というラーメン屋。どのラーメンも、そしてチャーハン、餃子と、何を注文してもはずれがないすばらしいおいしさ。子どもがいてもスペースがありありがたい店です。

そして店に子どもを入れて滞在するのが難しいとき、重宝するのがテイクアウトできる店。さきほどの松笠もそうですが、ラッキーピエロ、びっくりドンキー、ミスタードーナッツなど、そういう店があるのもこれほど助かるとは思っていませんでした。家で妻につくってもらうのが一番ありがたいですが、たまにはこういう食事も助かっています。

2012年1月27日金曜日

Group Activity2

今日のコミュⅡの時間はリスニング教材の時間だったので、残りの時間を使ってGroup Activityを行った。教室中を歩き回ってグループに戻って情報を伝える作業が入る活動であるが、基本的には一生懸命生徒はがんばってくれた。ただ時間が少し足りず、明日の講習の最初の数分を使うことに。時間配分をもう少し考える必要がありそうだ。もう1クラスは席を立たずにできる活動で、表を完成した後、それをもとに計算をしなくてはならないタスク。答えは一つなので、やはり4人ほどのグループだと集中して取り組もうとする。

いずれにしてももう少し時間をとって、ゲームの後にこの活動の主旨を伝える意味でも、いわゆるFocus On Formのステージが必要だろう。どうしてこの活動をしているかが生徒に落ちないとゲームのためのゲームになってしまう。ただ「楽しい」という要素はそれはそれで言語学習に必要なことなので、その辺の兼ね合いが大切なところだ。

2月に行われる本校での公開授業では、こういったclosed taskではなく、答えが1つではないコミュニケーション活動を生徒が行うことになる。retellやopinion sharingのような活動だ。こういう活動はゲーム性はないが、実社会で行われるコミュニケーションそのものであり、authenticityは高いと言えるだろう。本番のlive感は大事にしつつ計画も徐々に立てていきたいと思う。

2012年1月24日火曜日

Group Activity

  このところ自分でつくったgroup activityを授業で試してみることをしている。最近は2つ行った。1つは4人で1groupとなり、与えられた文を読みあって、マップを完成させるというもの。もう1つはこれも4人でグラフを完成させるというもの。与えられた文が書かれた英文は自分でキープして、音声だけで残りのメンバーに知らせることがルールである。closed taskで答えが決まっているためか、何とか聞き取ってマップやグラフを完成させようとがんばってくれた。やはりclosed taskは収斂性があり、集中力が出やすいなと思った。コミュニケーション活動を目指すなら、もっと自由度の高いopen taskがよいのだろうが、自分達で交渉しながら例えばスケジュールを完成したり、ということを楽しくし続けられるのか、ちょっとまだやっていないのでわからないが、正直微妙なところである。機会があればそちらにも挑戦してみたい。

ダルビッシュのメジャー移籍へのインタビューを見た。ただメジャーへの憧れではなく、仕事を求めて、自分の打者を倒すという仕事を全うするために、場所を選ばない彼の仕事への姿勢に感動した。あれでまだ25歳…。末恐ろしい若者に刺激をもらったインタビューであった。

2012年1月18日水曜日

Micro Debateまでいかないものの…

今日の英語表現の授業では、異なる2つの立場のどちらかに立って相手と意見を交し合う、という活動を行った。City lifeとCountryside lifeのどちらがいいか、まずはハンドアウトに3つ理由を書き込んでもらう。その後、反対の立場になって、その理由も3つ書いてもらう。どちらの立場に立つかこちらが指定してペアで意見を述べ合う。ジェスチャーや、That may be true but I think...などの表現も使うよう促す。ペアを変えて3回ほど練習。その後それと逆の立場で意見を、これも3回言い合う。その後3人からなるグループを作り、2人が意見を述べ合い、1人が「どちらがよりpersuasiveな意見だったか」を理由とともにその2人に伝える。

特にどちらの意見が正しいとか、勝者を決めるというのではなく、より視野を広げさせたいという意図で行ってみた。その後、これをもとに自由英作文でessayを書かせる。Some people say... but I believe...などの表現を使って、「反対意見があることは承知だが…」と示すことでよりessayはpersuasiveになると見込んで行ってみた。英語表現の授業で英作文につなげてみたのだが、この活動だけでもけっこう盛り上がるし、相手から表現方法を自分に取り込んだり、何よりペアを変えてコミュニケートするのが楽しいようだ。いろいろな場面で使える活動になりそう。

何より生徒の楽しい表情から元気をもらった1日となった。感謝です。ありがとう。

2012年1月14日土曜日

免許講習、高教研、授業開始、部活引率。

正月をゆっくり過ごさせてもらいました。小樽の親戚の家に泊めさせてもらいながら教員免許講習も2日間受けてきました。教育大札幌校に入るのは初めて。グループワークなどの体験学習について、そしてもう一つはタスク中心の英語教育法(Task-Based Language Teaching)について理論を中心に勉強させてもらいました。特に2日目は、実習もあり、それでいてわかりやすくその実践の背景にある理論もわかりやすく教えてもらえて有意義でした。日本の現状では、この教授法のまるごと導入は難しいのでしょうが、本来的にはこうあるべきだろう、という「理想型」のようなものをつかむことができて参考になりました。

その後函館に戻り、子どもの検診などを経て、11日、12日は高教研でした。1日目の内田樹氏の話は、このサイトでも氏のブログにリンクできるようにはなっていますが、やはりリアルでその話を聞くことができるのはありがたい機会です(北海道高教研は毎年ビッグネームを読んでいるので、なかなか普段聞けない話を北海道にいながらにして聞けるので、これだけでも入っている価値があると思うのですが、会員数は減る一方らしく少々不思議です…)。夜は同じ大学の先輩方と再会し楽しいときを過ごさせてもらいました。2日目は英語部会。記録係をさせてもらいましたが、発表を聞き入ってしまってまとめるのに苦戦しました…。でもそのくらいすばらしい発表で、しかも私よりおそらく年下で、経験年数も少ないであろう今の若い方々の発表に、大変刺激を受けることができました。英語教育を少しでも変えていくための勇気をもらいました。

そして函館に戻り、13日から本校では授業が開始されました。いよいよ英語に関しては2月に公開授業も予定されており、そこに向けて1年の集大成となります。生徒とともに血の通った授業を作り上げていきたいと思います。今日は部活の関係で生徒の引率。なかなか思うようにいかない場面もありますが、それは日が経たないうちに生徒に伝えて修正を図りたいと思います。

明日はいよいよ長男の100日。このところ夜中から昼過ぎまでぐずることが多いので、夫婦そろって寝不足ですが、明日は気分を入れ替え、記念写真を撮りにいってきます。

2012年1月4日水曜日

あけましておめでとうございます。

昨年は皆様お世話になりました。今年もよい年になるよう精進したいと思います。よろしくお願い申し上げます。

昨年は冬期講習を終えてから妻の実家まで帰宅。その後、私の実家に移動。そしてまた妻の実家でお世話になる予定です。今後は小樽にある妻の親戚に泊めてもらい私は教員免許講習を受講。その後、いったん函館に戻り再び札幌で研修会の運営のお手伝いの予定です。この年末年始は初めての子どもと一緒に帰省ということもあり、「おじいちゃん」「おばあちゃん」に子どももかわいがってもらい、また、以前勤めていた学校の先生にお会いしたり、さらに上記のFQという雑誌に出会ったりと、充実した帰省となりました。

今年も皆様にとって幸多き1年となりますよう願っています。私もまた初心に帰って清々しく(酒をあまり飲まずに健康で)1年を貫徹したいものです。それでは今年もよろしくお願い申し上げます。