2012年5月25日金曜日

本文の内容理解を越えるために。

前期の中間考査も近くなってきたが、ようやく範囲も終えられる目処がついてきた。今年度は、入学して間もない1年生に対して、いきなり教科書に入らずに、橋渡し教材を使って段階的に本校の授業スタイルに慣れてもらうような授業をしてきた。本文のtext handout、新出単語や重要表現を網羅し、さらに自分で文を作ってもらうためのsupplementary handout、そして実際に本文のトピックや重要表現を使ってコミュニケーションをとるためのtask handoutの3部構成である。これまでどうしてもtextの内容理解を目的としがちだったが、手ごわい文章ではなく、平易な文章でtext handoutは構成されている。内容理解にかける時間を減らして、できるだけ多くの時間を自分で文をつくったり、コミュニケーション活動に時間を割くことを狙ったものである。

さて、そこで問題となるのが中間考査の内容。思い切って授業で学習した本文の内容理解はカットし、関連するトピックによる初見読解問題を1問出すにとどめ、あとは自分で文をつくったり、シチュエーションを与えて場面を想像しながら、会話を作成する問題を出すことにした。やはり評価の大きなウエイトを占める考査の内容を変えないと、日々の授業も、どうしても本文の内容理解から先には進まないだろう。今回の考査の内容が、その後の授業に対する生徒の意識にどう影響を与えるか、楽しみである。

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