2011年4月24日日曜日

「音読・暗唱・暗写」の位置づけ

前の学校では暗写できるようになるまで生徒は時間がある程度かかっていたこともあり、最初の文字だけ与えたハンドアウトを使って生徒は英文を暗写していった。今の学校の生徒は驚くほど早く暗写ができるようになる。最初の文字が与えられていなくても生徒はchankingが頭でできているのだろう、まとまった英文をスラスラと暗写している。

この頃考えるのが、この音読・暗唱・暗写の活動をどこに入れるかということ。本文の内容理解のプロセスはinput,intake,outputのうちinputに位置づけられると考えられるが、この段階で、この一連の活動を入れることに果たして意味があるのか疑問に思ってきた。前の学校では、毎時間、常にこの一連の活動をかつて取り入れてきたが、どうしてもそこに日本語が介入してしまう。内容理解の段階から日本語が介入してしまい、どうしてもまとまった内容の概要を英語でつかむという本来的な活動には至っていなかったのが今までであった。

しかし、今の学校の生徒は音読など自分で声を出す活動がなかったとしても、集中力が途切れることなく、ある程度時間、内容理解のためのタスクに耐えられるようだ。であればできるだけ英語を使って内容を説明し、タスクも英語で行いながら日本語を介さずに本文理解に持っていく工夫ができそうだ。この部分をどうしていくのか、他の先進校の事例を参考にしながら組み立てていくことが出来そうだ。

つまりinput,intake,outputで授業を組み立てるとしたら、inputの部分をもうすこしAll Englishで行いながら、intakeの部分になって、効率的に音読・暗唱・暗写を取り入れることが有効ではないかと考えている。その上で、十分に英文が刷り込まれた状態で、output活動に持っていく流れをつくっていきたい。

2 件のコメント:

にゃんこ☆先生 さんのコメント...

学校かわられたんですね。
今度もなかなかやりがいのある学校みたいですね。日記から察するにうちの学校と似た雰囲気があるようです。今後のてつおさんのご活躍、楽しみにしています。

Tetsuo Marugari さんのコメント...

にゃんこ先生、

 コメントありがとうございます。今までの学校と全くタイプの違う学校でまだ慣れませんが、生徒の可能性を支援できるようがんばりたいと思います。こちらこそまたいろいろと教えてください。よろしくお願いします。