2011年3月6日日曜日

基幹科目の質問集作り


この土日はなかなか時間が取れなかったが、それでも空いた時間を利用して、かねてからやろうと思っていた基幹科目の質問集作成に取りかかった。年度末の間に、来年度に向けて各年次で基幹となる本校の必修科目(英語Ⅰ、英語Ⅱ、リーディング)についての質問集を作ることが必要なのだ。今日でほぼめどが立ったので少し安心した。

中身は各レッスンの本文についての
①サマリー
②本文内容に関するclosed question
③本文内容に関するopen question
④本文から少し離れた生徒に感想や意見を求める質問
⑤本文に出てくる表現のparaphrase問題の5点を作成している。

去年は英語Ⅰだけで行ったが、これが思いのほか威力を発揮した。年度が始まれば校務に時間が取られ、ハンドアウト作成に十分な時間が取れない場合がある。またその場その場で考えたものはどうしても思いつきのタスクになりがちである。そういう意味で、1年を通してぶれないこのような「問題バンク」があると、各レッスンのハンドアウト作成時に、この問題バンクから問題を引っ張ってくることができる。そして担当者が誰になろうとも、一定の水準のもとでハンドアウトを作成できる。さらに外部にも、「うちの高校の英語授業はこういうふうにやっている」という安心感を与えることができる。

この週末、何より作成していて自分が勉強になった。よく、「生徒に答えさせる段階を超えて、生徒に質問をつくらせる活動をさせましょう」と言われるが、まず何よりも教員がこの経験を積むことで、本文をより理解するようになるから不思議だ。やはり読解は、ただ読んでもあまり理解は深まらず、読んだ後に様々なタスクをする中で、理解が深まっていくプロセスなのだろう。

それにしても教科書本文というものは奥が深い。少しでも自分でも使いたいな、と思わせる表現の宝庫だ。特にリーディングになると本校のような進路多様校で使っている教科書であっても表現は豊かで密度も濃いしかなり洗練された表現が出てくる。話し、書く、outputをたくさんする中で自分にも定着させていきたいし、もちろん生徒にも使わせていきたい。

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