2011年3月9日水曜日

生徒の1年後の進路


昨年度は3年担任だったのだが、本校のような進路多様校では浪人することもなくほとんどの生徒が何らかの進学先や就職先を決めて巣立っていく。ただ当時私は進学クラスの担任をしていたので、それでも何人かの生徒が予備校に行くという決断をして卒業していった。その中の一人から今日連絡があり、めでたく志望校に合格したとのことだった。なぜか電話口で話しながら涙が出てしまった。うれしいのとほっとしたのが、一緒にこみ上げてきた感じだ。別に、予備校にずっと彼は行っていたし、私が何をしたわけではないのだが、それでも心のどこかで心配になっていたし、それよりも何か申し訳ない気持ちがしていたのだった。本人にしてみればそんな心配は余計なお世話だろうし、自分で選んだ道だから、と予備校の勉強に集中していたようだが(またそういうメンタリティを持てるほどの自主性が育っている生徒でもあった)、担任としてはどうしてもそういう気持ちになってしまっていただけに、今回の合格は本当にうれしかった。彼の素直さと直向さは周囲の多くの人の心をうち続けていくだろう。私も何度も彼に気づかされたような気がする。教員は生徒に教えられる存在だとつくづく思う。

H君、ぜひ、将来を切り開いていってくださいね!合格おめでとう!

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