2010年7月18日日曜日
夏休み前の授業もあと少し
来週の数日を残して夏休み前の授業もほぼ終了となる。主担当となっている英語Ⅰでは1回が単語コンクールの2回目(200問、35分)、もう1回が宿題配布(20ページの音読・暗写問題+基礎的な文法問題)なので、通常の授業はほぼ終了したことになる。
今年は音読→暗唱→暗写の授業を取り入れて1年生で実施した。暗写といっても段階的に穴埋めの箇所を増やしていき、最終的には全部の単語を生徒は書くのだが最初の文字は与えられているアクロニムという方法だ。これだと特進クラスだけでなく普通クラスの生徒でも家でしっかり音読→暗唱をやってくればできる内容で、集中して取り組む生徒が見られた。
学校祭が終わって2週間の授業が設定されているが、ここでどれだけ気持ちを引き締めなおして夏休みに入らせるかが課題である。このところ特進クラスの気の緩みが気になる。むしろ普通クラスのほうが落ち着いて授業に臨んでいるように見える。先週は特進クラスで模試の復習をしていたが、英文読解の講義形式で一方通行になっていたからなのかもしれないが、ウトウトする生徒がちらほら…。ふがいなさに「やる気あるのか!」と怒鳴ってしまった。でも考えてみると、内田樹氏の単語の学習に関するブログにあるように、出力の量が大事だとすると、普段の授業に比べて、模試の復習はほとんど私がしゃべるだけで、英文解釈の大切な点を生徒は個人個人で書き写すだけ。ペアワークもないので、相手に対する責任も生まれず、「積極的に授業を受ける」というインセンティブは生じていないわけで…。模試の復習においても、時間を細切れにして、学習した英文を再生させたり話したり、書いたりする作業が必要なのだろうか…。しかし読解問題は単文レベルではなく、文章レベルで理解をさせることが目的なので、単文レベルの再生を授業に組み込むのは正直きついなと思う自分もいる。悩みどころである。
話が横道にそれてしまった。通常の音読→暗唱→暗写の授業は、生徒が飽きることもなく、相手とペアワークをし、黙々と書き写し、生徒が活動する授業が展開されてきた。また授業の最初に速読テストを取り入れているが、これも読解力の向上に役立ってほしいと願っている。まずは進路マップの2回目がある9月までは最低この形を継続して成績の変化を見たいと思っている。その後はすこしこの基本線にアレンジを加えたい。より効果的な活動やタスクを入れて生徒のモチベーションを高めたいと思っている。
授業中はハンドアウト中心になるため板書することがほとんどなくなった。手が疲れないと同時に、いかに書いている間生徒をボケッとさせていたことかと今になってようやくわかった。しかし準備は大変だ。1レッスンは3パートから成り立つが、1パートに10枚以上のハンドアウトを学年分刷る必要がある。また速読テストもやっているため、ネタ集めが大変だ。これは大量に刷っておいてストックしておくからいいが、それでも1回の印刷時間は膨大になる。走り始めてしまった道なので覚悟を決めて継続するしかない。しかし、それでも実は充実しているのかもしれない。見通しをもって先のことを考えながら準備ができる仕事の仕方は、1回1回の授業で準備をせず不安になり「今日は何をしようかな、まあ何とかなるかな…」といい加減にやっていたかつての自分の仕事の仕方より、はるかに気持ちよいからだ。
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